
ピリングス(PILLINGS)は2月12日、有楽町の東京交通会館にて2026-27年秋冬コレクションを発表した。低い天井、くすんだグレーストライプのカーペット、客席に聳え立つ太い柱──。会場となった12階のダイヤモンドホールは、会議室のような閉鎖的な空間でありながら、窓からは夕暮れの光が差し込み、ひらけた空と街並みが広がっており、そのコントラストが際立っていた。
13シーズン目となる今季は“ランドスケープ(Landscapes)”をタイトルに掲げ、昨シーズンと同じく“日本の日常服”にフォーカス。前回は、いわゆるファッション文脈で語られがちなアヴァンギャルドな“日本らしさ”ではなく、まだ名前の付いていないありふれた日常のスタイルをコレクションへと落とし込んだのだった。
出発点は同じながらも、今回はひとりひとりの女性像にミクロに向き合うのではなく、俯瞰して自然と目に入る人々に視点を移したという。そして、街と人を見下ろせるこのロケーションは、そうした視座と重なり合う。

