(CNN) アップルTVのドラマ「テヘラン」の共同制作者として知られるイスラエル人プロデューサー、デイナ・イーデン氏が、同ドラマ・シーズン4の撮影が行われていたギリシャの首都アテネで15日に遺体で発見された。ギリシャ警察が発表した。

イーデン氏(52)はホテルの一室で遺体で見つかった。これより前、親族が何度か連絡を取ろうとしたが応答はなかった。ロイター通信によると、警察はイーデン氏の死を自殺として扱っているという。

イスラエル公共放送KANは声明で、「長年にわたり制作、シリーズ、番組を手がけてきた友人でありパートナーの死を悼む」と述べた。

KANによると、イーデン氏は「テヘラン」シーズン4の「複雑かつ重要な制作」を監督するためにギリシャを訪れていたという。「テヘラン」は2020年から放送されているスパイ・スリラードラマで、21年には国際エミー賞で最優秀ドラマシリーズ賞を受賞した。

外観に装飾が施されたアテネのホテル。このホテルの一室でイーデン氏の遺体が見つかった/Petros Giannakouris/AP via CNN Newsource
外観に装飾が施されたアテネのホテル。このホテルの一室でイーデン氏の遺体が見つかった/Petros Giannakouris/AP via CNN Newsource

「テヘラン」はイスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドの若き工作員タマル・ラビニアンの苦境を追う物語。イラン生まれイスラエル育ちのタマルはイランの核開発計画を妨害する任務のためイランに帰国する。イスラエル人はイランへの渡航が禁止されているため、同ドラマはアテネで撮影された。同市とテヘランの景観に類似点があるのが理由とされる。

エミー賞の受賞スピーチで、イーデン氏は政権から逃れてきたイラン人俳優たちと番組制作に携わった点に言及。「私たちには多くの共通点があること」を実感したと語っていた。

「『テヘラン』は単なるスパイドラマではなく、敵の背後にある人間性を理解することもテーマとなっている」「イラン人とイスラエル人が、エルサレムとテヘランで、敵としてではなく友人として共に歩んでいけることを願う」。イーデン氏はそう述べていた。

「テヘラン」を含むイーデン氏の作品の多くはプロデューサー、シュラ・シュピーゲル氏との共同制作だった。両氏の制作会社、デイナ・アンド・シュラ・プロダクションズは、イーデン氏の訃報(ふほう)に触れ「家族、友人、そして同僚にとって大きな悲しみの瞬間」だと述べた。

イスラエルのゾハル文化相は、イーデン氏の訃報を「深い悲しみとともに受け止めた」と表明。同氏を「イスラエルのテレビ業界で最も著名かつ影響力のあるプロデューサーの一人」と称賛した。

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