主演俳優賞を受賞し笑顔で手を振る吉沢亮(撮影・会津 智海)
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 2025年(第80回)毎日映画コンクールの表彰式が10日、東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで行われた。「愚か者の身分」でスポニチグランプリ新人賞に輝いた林裕太(25)は「格好いいトロフィー、今日は抱きしめて寝たい」と笑顔を見せ、興収200億円目前の「国宝」で主演俳優賞に選出された吉沢亮(31)は「たくさんの人に愛していただけて僕はこの場に立たせていただいている」と感謝の言葉で喜びを表現した。

 吉沢はトロフィーを手に「このような栄誉ある賞を頂き、非常に光栄」と喜びを口にした。

 任(人ベンに峡の旧字体のツクリ)の世界から歌舞伎界に引き取られた主人公の一代記。吉沢はクランクインの1年半前から稽古に励み、取りつかれたかのように芸の道をまい進する主人公を全身全霊で演じきった。昨年6月に公開され、現在もロングラン上映中。邦画実写作歴代興収1位の記録を22年ぶりに更新し、間違いなく2025年を代表する一作となった。

 「国宝」は監督賞を含むスタッフ6部門を史上初めて完全制覇。授賞式で製作陣と再会し「たくさんのスタッフの皆さんが受賞されていて、改めてこんなに素晴らしい皆さんとご一緒できたんだなと、改めて凄い現場だったなと感じております」と感慨深げに話した。

 脳裏にあったのは、助演男優賞を受賞した20年ブルーリボン賞。主演男優賞を受賞した中井貴一(64)が授賞式で父で俳優の佐田啓二の言葉を引用し「助演男優賞は自分から獲りにいく賞。主演俳優賞は皆さんから頂くものだ」とスピーチした。

 「そのスピーチが印象的だった」という。主演として賞を受け「その言葉が非常に僕の中を駆け巡っています」とかみしめた。「僕が今、この場に立てているのも李監督が役に出合わせてくれて、たくさんの素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんに支えていただいたから。作品に関わった皆さまのおかげで僕はこの場に立てています」。ともに作品を作り上げた同志に感謝した。 (糸賀 日向子)

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