『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』2025.12.28(SUN)インテックス大阪
大阪のラジオ局・FM802が主催する関西最大級のロックフェス『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』(以下、『レディクレ』)が、12月26日(金)〜29日(月)の4日間にわたり大阪・インテックス大阪にて開催された。4つのステージに加え、境内STAGEにストリートライブの新企画「レディ天」も加わり、総勢約100組のアーティストが出演。SPICEでは音楽を愛する人々がアーティストと想いを繋いだ、3日目のライブをピックアップしてレポート!
【レトロリロン】L-STAGE

レトロリロン 撮影=田浦ボン
超飛躍の年となった2025年の終わりに、これ以上なくふさわしい場所だった。バンド色の強い『レディクレ』3日目、L-STAGEのトップを飾ったのは今年メジャーデビューを掴んだレトロリロンの4人。ホーンアレンジとドラマティックなメロディーを鮮やかに提示した「ラストハンチ」に始まり、見る者のクラップを誘う「バースデイ」、グルーヴが一気に会場のトーンを塗り替えた「DND」へ。この時間、この場所に来た選択を圧倒的正解にするパフォーマンスを見せつけ、3曲を終えて会場がザワついたのが何よりのカウンター。
『レディクレ』初登場だった昨年からの日々を振り返り、「この1年、みんなと少しずつ上がってきて今日ここに立てている。本当に嬉しいし、もっとやりたい」と語った涼音(Vo.Ag)の言葉にも、バンドとしてまだいけるという野心が見えてくる。続けた「ヘッドライナー」「アンバランスブレンド」「UNITY」まで全6曲。コール&レスポンスやホリデーシーズンを感じるアレンジ、まるでアンセムのようなバンドのコーラスを含め、類稀なボーカルセンスと圧倒的演奏力でそこにいる人を共感させて目と耳を虜にさせていく4人の姿に、2026年も注目するべきだと感じさせる説得力があった。
取材・文=桃井麻依子
【山内総一郎】R-STAGE

山内総一郎 撮影=ハヤシマコ
2月にフジファブリックの活動を休止し、ソロプロジェクト「A-UN」を立ち上げて活動を始めた山内総一郎がR-STAGEの3番手。自身がこれから進む道への思いが実直に綴られた「旅にでる」でライブが滑り出す。ソロアーティストとしての“はじめまして”も、レディクレに対する“久しぶり”の気持ちも見えるパフォーマンスが清々しい。かと思えば不穏なサウンドと脳に響くズンドコビートに面食らった「あやかし音頭」、そこから彼の歌声の伸びやかさと透明感を示した「ソラネコ」「地下鉄のフリージア」へ。“ソロアーティスト・山内総一郎”の音楽性の多彩ぶりと何より思い切りのいいステージングに、音を楽しむターンにいることが感じられる。
この一年が激動だったことに触れつつ、ソロ活動を始めた年のレディクレに出演できたことへの喜びと感謝が止まらない。「同じ場所で同じ音楽を楽しんで、それだけで今年みんな万々歳なんじゃないかな。みんなで乾杯しよ!」と祝杯ソングの「GOOD FELLOWS」、そして山内の振り切った一面を見せた新曲「BANBANZAI!!」、ラストソング「人間だし」へ。「それぞれの場所で生き延びて、また来年会いましょう」という締めの言葉も刺さる、あらゆる変化と決意を経た今年の充実度を示す笑顔のステージだった。
取材・文=桃井麻依子
【BURNOUT SYNDROMES】L-STAGE

BURNOUT SYNDROMES 撮影=田浦ボン
海を超えてワールドワイドにその音楽を届けているBURNOUT SYNDROMESは、『レディクレ』初出演。ファンタジックな光に包まれた森林の映像をバックに朝の日差しを想起させる七色の粒が弾け、「Good Morning World!」でカラフルな幕開けを迎えると、さながらアニメソングメドレーの様相に。
3人と不可分の存在であるアニメ『ハイキュー!!』のムービーを背後にプレイした「ヒカリアレ」「PHOENIX」、田邊駿一(BLUE ENCOUNT/Vo.Gt)を招き「BLUE ENCOUNTのアニメの曲、やらせてもらって良いですか!」と披露した「ポラリス」、海外ツアーでの共演も果たしたFLOWと共にお祭り騒ぎを生成した「GO!!!」。これらの共通項は、背景に流れるアニメのハイライトを至極の演出効果にしてしまうほどに、そのひとコマやバトルに込められたメッセージを咀嚼していることだけじゃない。

撮影=田浦ボン
切実なファルセットで<己と戦う日々に幸あれ>(「ヒカリアレ」)と、淀みない歌声で<消えそうな希望(ヒカリ)だとしても行け>(「ポラリス」)と、ウェーブを巻き起こしながら<We are Fighting Dreamers>(「GO!!!」)と歌い上げた通り、どれもが戦う君の幸福を願い、転んでしまったあなたの泥を払うための応援歌なのだ。
ラストに据えられた1曲は、「FLY HIGH!!」。全員集合で熱唱が重ねられていく様子は、少年漫画に欠かせない友情という要素を具現化していた。

撮影=田浦ボン
取材・文=横堀つばさ
【東京スカパラダイスオーケストラ】L-STAGE

東京スカパラダイスオーケストラ 撮影=田浦ボン
12月初旬に発表されたゲストボーカルへの期待も含め、当然入場待ちの列には目を剥いた。いよいよスカパラのステージだ! GAMOがお決まりの「あげてくぜー!」の言葉を放つと、まるで会場はクライマックスレベルの大熱狂。そして間髪入れず恐るべき轟音と共に「遊戯みたいにGO」で始めると、聴くもの全てを踊らせるキラーチューン「DOWN BEAT STOMP」、\わっしょい! わっしょい!/と観客を煽った「天空橋」から東京スカのスタイルを見せつけた「Blue Mountain」へ。誰もが踊りたい! でも人多すぎてスペースない! 手だけでも! と熱狂が観客の手の動きで見えてくる。

撮影=田浦ボン
ここからが怒涛だった。まず石原慎也(Saucy Dog)を迎えた「紋白蝶」を、ステージのざわつきが収まらぬまま川上洋平([Alexandros])を交えて「ALMIGHTY~仮面の約束」を放つ。伸びやかかつ無邪気な表情で歌と共演を楽しむ石原と、メンバーと対戦するように燃えるステージを見せる川上のステージングの眩しいコントラストよ! さらに大歓声を浴びたのはムロツヨシだ。「めでたしソング」から本来登場する予定ではなかった「Paradise Has No Border」まで、超コミカルな動きと変化しまくる表情で、巨大な会場の最後列にいる人まで楽しませていたのはさすが。終演後の心には「来年いい年になりそう」という思い。スカパラの音を浴びると多幸感に満ちるから、また見にきたくなるのだ。

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン
取材・文=桃井麻依子
【SCANDAL】R-STAGE

SCANDAL 撮影=ハヤシマコ
深紅の衣装に身を包んだSCANDAL の4人がお立ち台に飛び乗っただけで、もう華がある。「『RADIO CRAZY』、足を運んでくれてありがとうございます。みんなで踊るよ~!」とHARUNA(Vo.Gt)がいざなえば、初っぱなの「SCANDAL BABY」からあっという間に全方位が手を振り、声を上げるホームな空間を作り出してしまう。
その光景にHARUNAも「最高!」とうれしそうな表情で、「会わないつもりの、元気でね」でもワンマンライブばりの雰囲気に後押しされ一気に駆け抜けていく(※その様子を同曲を提供したSUPER BEAVER 柳沢亮太(Gt)が自身の出番前に律儀に見届けに来ていたのにもグッときた)。跳ねるビートに体を揺らさずにはいられない「テイクミーアウト」しかり、結成20周年イヤーの真っただ中にしてSCANDALは今が最強であることをライブで明示していく。
MCでは、「『レディクレ』めちゃくちゃいい感じです、ありがとうございます! これだけの人が後ろの方まで集まってくれて、とっても幸せな気分です」とHARUNAが感謝を述べ、後半戦は「瞬間センチメンタル」を皮切りに、「最終兵器、君」、「A.M.D.K.J.」、「Image」、「夜明けの流星群」と息つく暇もなく畳み掛ける怒濤の展開! ライブがどれだけ進んでもキラーチューンが途切れない充実の楽曲群で、終始R-STAGEを魅了したSCANDALだった。
取材・文=奥“ボウイ”昌史
【『年忘れ‼︎レディクレSP 第3夜』】LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-

撮影=浜村晴奈
新進気鋭のバンドが名を連ねるLIVE HOUSE Antennaにおいて、平均年齢53歳は異例だが、明らかに“気鋭のバンド”だ。同郷・愛知の先輩後輩であるフラワーカンパニーズ&スキマスイッチのスペシャルバンド、ザ・ライターズ大阪初ライブ! 広くはないステージにバンド名が入った揃いのパーカ姿の6人が登場。オリジナルソング「ザ・ライターズのテーマ」で始まり、鈴木圭介のハープの音が効いたアレンジに痺れるスキマの「フィクション」(スキマのセルフカヴァーアルバムでこの曲をフラカンがプロデュースしたことがバンド結成のきっかけ)へ雪崩れ込む。

撮影=松本いづみ
期待していたカバーはスキマの「奏」とフラカンの「深夜高速」をザ・ライターズバージョンで。いつもと違う大橋の強い声と、鈴木の柔らかい声が乗ったロック色強めの「奏」。この曲中で披露された竹安堅一のギターソロは、ぜひ音源として残していただきたい…! そして自称おじさんたちが渾身を込めて演奏し、観客も共に拳を挙げて<生きていてよかった>と叫ぶ「深夜高速」へ。コラボの凄みに感動していたら、最後は鈴木のラッコ愛を曲にしたためたフラカンの「ラッコ!ラッコ!ラッコ!」で動物の名前をコール&レスポンスしまくるというトータル5曲ながら大満腹の内容。MC中も演奏中もみんなわちゃわちゃ、“大人の音遊び”を存分に見せつけられた気持ち!

撮影=松本いづみ
取材・文=桃井麻依子
【Saucy Dog】Z-STAGE

撮影=渡邉一生
いきなりの「シンデレラボーイ」から、しなやかな歌声をZ-STAGEいっぱいに響かせたSaucy Dog。「ゴーストバスター」、新曲の「エデンの部屋」と、ミニマムなスリーピース編成で巨大な会場を包み込んでいくさまは、丹念に積み重ねてきたライブ力と、時間とともに増し続ける楽曲の説得力のたまものか。
せとゆいか(Dr.Cho)が「今年も『RADIO CRAZY』に出演できて、年の瀬にバンドの地元にライブで帰ってこれるのをうれしく思ってます」と思いを告げ、秋澤和貴(Ba)のベースラインからなだれ込んだ「雷に打たれて」でZ-STAGEの熱量はさらに充満。その後も「夢みるスーパーマン」、「現在を生きるのだ。」と、気合のみなぎったパフォーマンスが続く。

Saucy Dog 撮影=渡邉一生
ここで石原慎也(Vo.Gt)が、年明け早々の初の京セラドーム大阪単独公演のソールドアウトを報告し、「来年は半年ぐらいライブ活動のお休みをいただくつもりなんですけど、すぐに帰ってきて、またみんなに元気な姿を見せられるようにこれからも頑張りますので」と宣言。優しきミドルバラード「まっさら」を見る者の胸にじっくり染み渡らせ、石原が「今年一年お世話になりました、良いお年を!」と最後に「優しさに溢れた世界で」を。キャリア最大の大舞台を前に、バンドの混じりっ気なしの現在地を示したSaucy Dogのライブだった。
取材・文=奥“ボウイ”昌史
【Arakezuri】LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-

Arakezuri 撮影=松本いづみ
近年の躍進目覚ましいArakezuriは、白井竣馬(Vo.Gt)が「俺たちが滋賀県のArakezuriだ! 今日は嫌なことを全部忘れて、大好きなことだけ考えようぜ。それが俺たちに、音楽に、『RADIO CRAZY』にできること。あんたにできることは今日を精いっぱい楽しむこと!」と鳴らした「たいせつ」の一音目から、これぞロックバンドな重さとしなやかさのあるアンサンブル。「ウルトラエール」や「クアトリーセンチュリー」でも、共に歌い拳を上げたくなる衝動に満ちたサウンドと爆裂テンションで突っ走る!
「鳴り止まない拍手をありがとうございます」とおねだり上手な白井は、「『レディクレ』初出演、あんたと来れてうれしいです!」と咆哮。再び場内のボルテージを「RED」で引き上げ、「ライブハウスは素顔でいられる場所」(白井、以下同)と「素顔」を。エモだけに留まらないポップセンスを忍ばせ、「俺たちはこのチャンスが来るまでずっとステージに立ち続けました。諦めませんでした。あんたに会いに来た!」と、名曲「時代」では歌詞のみならず言葉でも心をたぎらせる。
「10年前に『MINAMI WHEEL』のBIGCATで初めてSUPER BEAVERを生で見て、「こんなバンドをやりたい」って思った。むちゃくちゃ時間がかかったよ俺たち。でも、これからもライブハウスであなたと話がしたいです」
そんな願いを込めた熱き「だめでもともと」から、轟音の塊が突き進むような「ヒーロー」でトドメの一発! Arakezuriの初にして始まりの一夜が幕を開けた。
取材・文=奥“ボウイ”昌史
【[Alexandros]】Z-STAGE
![[Alexandros] 撮影=渡邉一生](https://www.magmoe.com/wp-content/uploads/2026/02/EI9I19cuAIl0SL8IYcCbtaLFUN8UJ741CLQFWO9oajq5RnnJI8QJRV7awhawrxHc.jpeg)
[Alexandros] 撮影=渡邉一生
迎えたデビュー15周年、主催フェスや海外公演も含め前進し続ける姿勢を見せた [Alexandros]。川上洋平(Vo.Gt)、白井眞輝(Gt)、磯部寛之(Ba.Cho)、リアド偉武(Drs)が姿を表し、川上の「今年一番騒ごうぜ、大阪!」とがなる声でライブは走り出す。ビコビコ鳴り続けるビートにぶっといバンドサウンドが重なり疾走する音にしがみついた「Girl A」、音の洪水の中から川上のラップが飛んでくる「Boy Fearless」を披露。続く「閃光」では「大阪が一番うるさいことを証明してくれ!」と投げかけ沸き起こった大合唱と拍手にも、川上は大袈裟に耳に手をあて“もっと来い!”と観客を煽る→大音量の歌声に川上がニヤリ→その表情に女子たちの歓喜の悲鳴と……マジ、ロックスター!!

撮影=渡邉一生
そして曲の前半は聴かせつつ後半に再び観客の歌声が響いた「超える」の演奏を終えると、「みんなの声が聞きたくて思わずイヤモニ外しました」と川上。とにかく僕らのライブは声を出して楽しむことだ、と強調する。すると翌日が28歳の誕生日である磯部におめでとう! の言葉が投げかけられ祝福ムードの中「Famous Day」を、アンセムソング「ワタリドリ」を、そして圧のあるロックチューンが続いた中で唯一柔らかな余韻を残す「SNOW SOUND」でステージを締めた彼ら。この日、川上が言った「もっとでっかくて最高のバンドになっていきたい。今までの15年を忘れるくらいの気持ちで……新人バンドとしてよろしくです!」という言葉が刺さった。まだまだ新しい音を、新しい景色を見せてくれる宣言に他ならなかったから。
取材・文=桃井麻依子
【スキマスイッチ】R-STAGE

スキマスイッチ 撮影=ハヤシマコ
2024年度にRadio Happy Willows(from FM802 ACCESS! CP 2024)としてサプライズ出演したスキマスイッチが、満を持して『レディクレ』の舞台へやってきた。何となく歌い出す大橋卓弥(Vo.Gt)に踵を弾ませるパーカッションや小気味良く響くアコースティックギターが重なる「ガラナ」でキックオフすれば、波の大きなビブラートが常田真太郎(Piano.Cho)のコーラスワークと共振する「ユリーカ」を経て、「奏」へ。トーンと1音目を鳴らした刹那、ざわめいたR-STAGEは、この曲が宿す凄まじい訴求力を物語っていたわけだが、この日の目玉はここから。

撮影=ハヤシマコ
まずは藤井怜央(Omoinotake/Vo.Key)をゲストに「ボクノート」を鳴らすと、続けて涼音(レトロリロン/Vo.Ag)と共に「ゴールデンタイムラバー」を演奏。中低音の味わい深い鳴りが特徴的な大橋の歌声と、ミドルハイの少年性を備えた澄んだ空気感が印象的な藤井のボーカル、わずかにギザついたエッジーな手触りがシンボリックな涼音の歌唱が混ざり合い、時に温かな、節にニヒルなムードを醸成していく。
「よっしゃ、騒ごうぜ! 年末だー!」とエンディングを飾った「全力少年」は、もちろんオールスターが参戦し、スペシャルな一幕に。異なる時代に青春時代を送った4人がマイクを回すことで時空間を超越していくその光景は、スキマスイッチの音楽が廃れない強度を誇っていることの証明であり、2人が「若い力を借りましょう」と口にした通り、次の世代へメロディーが託されていく循環の象徴でもあった。
取材・文=横堀つばさ
【SUPER BEAVER】Z-STAGE

SUPER BEAVER 撮影=渡邉一生
2025年4月1日より結成20周年のアニバーサリーイヤーに突入したSUPER BEAVERが、この1年を締めくくるのは大阪、そして『RADIO CRAZY』。もはや曲の一部と言える手拍子が迎えた「主人公」では、渋谷龍太(Vo)が広大なZ-STAGEを横断し、幸せそうにフロアを見据える。「突破口」でもクラップの大音量と急上昇する熱気がハンパない盛り上がりで、この1年、いや20年かけて今が最高潮に仕上がりまくったバンドサウンドが、無敵の空気感をまとって全速力で加速していく!
「『レディクレ』に出していただけるようになって10年経ちました。でも、今年一年を振り返って、俺にとっては実はあんまりいい年じゃなかったんだよ。そんな一年の中で音楽をやってるときだけがかけがえのない時間になってた。だからこそ、そう思わせてくれたあなたの前で、命を懸けます。音楽やろうぜ大阪!」(渋谷、以下同)

撮影=渡邉一生
もうこの時点でピークまで感情の針は振れていて、「美しい日」では関西のオーディエンスとの信頼関係を投影するかのように、ぎっちぎちに埋まったZ-STAGEの大観衆が跳ねまくる。そこに傍観者はいない。「最高です! この時間は紛れもなくあなたが作ってるんだぞ。任せていいかな!?」と、ボーカル全振りで始まった「青い春」は、はやる気持ちがBPMにも反映される熱狂ぶり。ライブは生き物、今日ここにいるあなたで景色が変わる。見ほれんばかりの大合唱に、渋谷から「あー愛おしい」の一言いただきました(笑)。
「この一年、思ってることが伝えられなくなる瞬間、会えなくなる時間、気付いたときには大事なことも言えなくなってる環境を、アホくさいなと心の底から思いました。今言え、今日伝えろ。目の前のあなたに言いたいこと言うから受け取ってくれ」
渋谷の放つ<愛してる>は、ただの歌詞の一節でもロックの常とう句でもない。いつだって本気で過去最高の「アイラヴユー」、「もっと爆発みたいな音楽やろうぜ!」とあおり倒した「切望」は、見ていて顔がニヤけるのが止められないほどすさまじい爆発力。こんなライブを見せられたら今日人生変わるわ! ダメ押しのラストナンバーは「さよなら絶望」。SUPER BEAVERが文句なしの2025年最高記録を叩き出した。

撮影=渡邉一生
取材・文=奥“ボウイ”昌史
【Vaundy】Z-STAGE

Vaundy 撮影=日吉”JP”純平
2021年から『レディクレ』に連続出演、近年はZ-STAGEのトリを担ってきたVaundyが、今年も3日目のZ-STAGEのフィナーレを飾る。FM802のヘビーローテーション曲ほか、やる曲やる曲いわゆるグレイテストヒッツなセットリストながら、彼の底知れなさはそれが毎年様変わりするほどアンセムを生み出し続けていることだ。

撮影=日吉”JP”純平
「押しつぶされてないですか? 顔がいっぱいで『マルコヴィッチの穴』みたい(笑)」と同名映画のメインビジュアルさながら超満員の観客を気遣いつつ、前日の『COUNTDOWN JAPAN 25/26』でも同ステージで出番が前後だったSUPER BEAVERに触れ、「昨日も今日もSUPER BEAVERにパワーを吸われてる人がいっぱいいる(笑)」とつぶやくと、タフな客席からは反論するような大歓声が上がる。「いいね大阪、元気だね。じゃあ遊ぼうぜ!」とほほ笑んだVaundyは、Z-STAGEの後方まで貫く見事なロングトーンを聴かせていく。

撮影=日吉”JP”純平
他にも、郷愁感に心地良く揺れる新曲や壮大極まりないエモーショナルなバラードなど、ジャンルもトレンドも彼の手に掛かれば変幻自在。機能美と言えるほど無駄がなく美しいポップソングの数々に思わず聴きほれてしまう。
クライマックスには、「今日が今年最後のフェスなんで楽しませてくれ」と語り掛け、空間アートのようなレーザービームでも高揚感を演出するサウンドスケープで圧倒したVaundy。2026年には史上最年少で4大ドームツアーを行う彼がまたZ-STAGEに戻ってきたとき、さらに進化した令和のポップモンスターが見られることだろう。

撮影=日吉”JP”純平

撮影=日吉”JP”純平

撮影=日吉”JP”純平
取材・文=奥“ボウイ”昌史
写真=FM802提供
こうして3日目の『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』が終幕。2月11日(水祝)、14日(土)、15日(日)には、『レディクレ』のライブ音源のみでお届けする SP番組がFM802でオンエアされるので要チェック!
初日のレポートはこちら
>>12年ぶりのBUMP OF CHICKEN、Creepy Nuts、Suchmosらが共鳴『RADIO CRAZY 2025』DAY1レポート
2日目のレポートはこちら
>>「またここで会いましょう」サカナクション、802 Family Session、ユニゾン田淵智也の生誕40周年ライブなど豪華集結『RADIO CRAZY 2025』DAY2レポート
最終日のレポートはこちら
>>FM802が鳴らした4日間の終着点、サンボ、ELLEGARDEN、SHISHAMOまで想いを繋いだ『RADIO CRAZY 2025』DAY4レポート
次のページでは、PHOTO REPORT掲載!
掲載しきれなかったアーティストのライブ写真やソロカットを一挙に公開!
『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』PHOTO REPORT
【レトロリロン】L-STAGE

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン
【山内総一郎】R-STAGE

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ
【BURNOUT SYNDROMES】L-STAGE

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン
【東京スカパラダイスオーケストラ】L-STAGE

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン
【SCANDAL】R-STAGE

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ
【『年忘れ‼︎レディクレSP 第3夜』】LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-

撮影=浜村晴奈

撮影=浜村晴奈

撮影=浜村晴奈

撮影=松本いづみ

撮影=浜村晴奈

撮影=浜村晴奈

撮影=浜村晴奈

撮影=浜村晴奈

撮影=浜村晴奈
【Saucy Dog】Z-STAGE

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生
【Arakezuri】LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ
【[Alexandros]】Z-STAGE

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生
【スキマスイッチ】R-STAGE

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ
【SUPER BEAVER】Z-STAGE

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生
放送情報
【RADIO CRAZY 特別番組】
FM802 RADIO CRAZY RADIO de LIVE CRAZY
放送日時:
第1夜 2026年2月11日(水祝)18:00-23:48
第2夜 2026年2月14日(土)18:00-23:00
第3夜 2026年2月15日(日)19:00-22:00
イベント情報
『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』
●日時=2025年12月26日(金)、27日(土)、28 日(日)、29 日(月)
●会場=インテックス大阪
●詳細=https://radiocrazy.fm/




●協賛=日本旅行/マクセル/Maker’s Mark/TESCOM/JR 西日本/tabiwa by WESTER/Mizkan/サッポロ生ビール黒ラベル/JR 西日本ステーションシティ/延田グループ/熊谷組/関西電力/日本たばこ産業株式会社/Ticket Bird
●主催=FM802/キョードー関西
●企画制作=FM802/キョードー関西
【SNS アカウント】
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●イベントハッシュタグ:#レディクレ
![Vaundy、SUPER BEAVER、スキマスイッチ、[Alexandros]らとロック大忘年会『RADIO CRAZY 2025』DAY3レポート | SPICE 『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』Vaundy 撮影=日吉"JP"純平](https://www.magmoe.com/wp-content/uploads/2026/02/WSJNyPBEx5cjIJUAVqmOrYMTiqnb8OrYlu3esQOF903IhrCM3JCk78sNnvA3rhzj-1536x1024.jpeg)