2月4日、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』が公開5日間で興行収入10億円超、観客動員数60万人超のヒットとなったと発表されました。
2021年に公開された前作の映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の興行収入が22億円超なので、わずか5日間で、そのおよそ半分を稼ぎ出したことになります。
前作公開から5年近く経過した作品であり、かつ三部作の中編とも言われている本作が、これだけ受け入れられているのは、映画本編のクオリティはもちろん、ガンダムシリーズを取り巻く近年の環境の変化にあるのかもしれません。
グループ再編によって形成されたガンダムをバックアップする体制
以前のエキトピでも触れましたが、ガンダムシリーズ全体のファン層自体、2021年の前作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公開時から倍増しています。
バンダイナムコホールディングスが発表した資料によれば、グループ全体での「機動戦士ガンダム」シリーズIP売上高は、2021年3月期の950億円から今年度2026年3月期の年度売上高予想で2300億円と、およそ2.4倍の規模に成長したそうです。
この成長の背景として注目したい点に、2022年4月のバンダイナムコグループの再編があります。ガンダムシリーズを企画・制作していた株式会社サンライズが、バンダイナムコアーツの映像事業およびバンダイナムコライツマーケティングと統合され、株式会社バンダイナムコフィルムワークスとなったのです。
それ以前から株式会社サンライズは、バンダイナムコグループに属していましたが、この統合によりバンダイナムコフィルムワークスは映像の制作と製作、パッケージ販売、配信を一手に担い、作品に最適なタイミングでリリースする体制ができました。
またアニメ、プラモデル、ゲーム他多岐に渡る分野で展開する、その間口の広さがガンダムシリーズの強みのひとつですが、この統合によってグループ内の各分野とのより密な連携が可能となりました。同年10月に新作テレビシリーズ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では、映像展開の前からバンダイナムコグループ全体でプロモーションを仕掛けて、国内外で新たなファン層を獲得。こうした成功事例を反映して展開した映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は最終的に興行収入50億円を突破して、ガンダムシリーズの歴代映画作品のトップの座に就きました。もちろん今回の『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』にも、そのノウハウは活かされているはずです。
『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』他、バンダイナムコグループは数多くの人気キャラクターIPを手掛けていますが、ガンダムシリーズは自社で原作権を保持しているだけに、今後もより注力していくことでしょう。今後もガンダムシリーズの展開を興味深く見続けたいと思います。
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