
中井貴一
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俳優の中井貴一(64)が4日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。超大物俳優との思い出を明かした。
俳優・佐田啓二さんを父に持つ中井。司会の黒柳徹子は「俳優人生にいろいろ影響を与えてくださった先輩たちとの出会いがあった。その一人が高倉健さん」と2014年に他界した超大物俳優の名前を挙げた。
中井は1981年の映画「連合艦隊」でデビューしたが、映画の初日が終わった際、映画会社の関係者を通じて高倉さんからのメッセージを伝えられたという。メッセージは「とても良かったです。いつか必ず共演をしましょう」という内容だった。
「いやもうなんか、存在が大きすぎて、うれしかったんですけれど、まだ僕芸能界とか、この世界のことが良く分かっていなかったので、わあうれしいですぐらいでしたけど。でもそこから共演させていただくまで、20年かかりました」と打ち明けた。
共演を果たしたのは94年の映画「四十七人の刺客」で、高倉さんの敵役を演じていたため「ですから、一切現場で口を利かなかった」と撮影中に雑談をすることはなかったという。
だが「それを高倉先輩は分かってくださって。終わってから“茶を飲もう”って誘っていただいて。その時に初めてプライベートでゆっくりお話をさせていただいたんですよね」と振り返った。
コーヒーを飲みながら高倉さんは「大変だったろう」と一言。「何がですか」と返すと、「俺はずっと見ていたけど、2歳半で父親を亡くして、何かこう2世だとか、育ちがいいとか、そういうふうに思われただろうけど、お父さんが38(歳)で俳優で蓄財ができるわけないんだ。だから苦労したろう」と語りかけられた。
中井は「ずっと自分の中でデビューしておぼっちゃんだみたいなことを言われることに自分で違和感があったんですよ。そんなふうに育ってなかったものですから」と明かし、「それを高倉さんが何も一言も言わないのに、そう言ってくださったんで。その時涙が止まらなかったです」と振り返った。
「何か自分の抱えてきたものを、ぱっと一瞬で理解してくれる人がいるんだって思わせてくれたっていうのは、凄くうれしかったですよ」としみじみと話した。
また高倉さんは、親しい人に腕時計をプレゼントすることがあったとし、中井が賞を受賞するたびに中井の名前と「高倉健より」と刻まれた腕時計をプレゼントしてくれたという。
「かっこいいんですよ。自分で“もしもし、今から家行くね”って言って、自分で運転されていらっしゃって。車で着かれて、箱を持って」と回顧し、高倉さんが「おめでとう、良かったね」と声をかけて帰って行くと続けた。
「時をつなげるっていうのかね、君の人生をしっかり歩んでっていう意味で、たぶん時計を渡してくださったんだと思うんですけれども」と目を細めた。
黒柳は「あなたはその時計を岡田准一さんに」と明かすと、中井は最後に時計をプレゼントされた際は、高倉さんから「これさ、俺がずっと着けていたものなんだけれども、悪いけど、中古だけど、もらってくれるか?」と自身の腕時計をプレゼントされたと告白。
その時計は「受け継いでいってくれよっていう意味なんじゃないか」と思ったとし、「岡田くんは日本の文化も大切に考えている方だと思うので」とのちに俳優の岡田准一に託したと明かした。
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