タイに70回以上通っているタイ旅行ライターの筆者だが、首都バンコクはあまりにも注目スポットが多く、何度通ってもまわり切れない上に、新たなスポットが訪れるたびに増えていく。そして何度通っても未知の場所が多い。落ち込んでいたら生粋のバンコクっ子の友人が「大丈夫。タイ人でも知らない場所多いから」と慰めてくれた。そんなものなのか…。
中でも最近、タイ人にはかなわないな、と思い知った出来事がある。
2025年10月に公開された映画『(LOVE SONG)』のロケ地が、ワットアルン以外は自分があまり立ち寄らないエリアばかりだというのに、魅力的な場所が多かったこと。
この映画は森崎ウィン・向井康二(Snow Man)のW主演、監督をタイのBLドラマを世界的に有名にした『2gether』を手掛けた、チャンプ・ウィーラチット・トンジラー氏が務めた日タイ共同制作の映画で大変な話題となった。筆者はチャンプ監督にバンコクやバンコク近郊で行われた撮影秘話やロケ地選定についてお話を伺い、まだまだバンコクに訪れなければならない場所がとてつもなく多いことを思い知ったのだ。
監督のインタビュー記事は以下をチェックしていただきたい。

数多くのロケ地の中で、最も気になった場所は、ナイトマーケットの「グリーン・ビンテージ(Green Vintage)」。グリーン・ヴィンテージ、とも書ける日本語カタカナだが、今回はタイ国政府観光庁のホームページに合わせて「グリーン・ビンテージ」で統一させていただく。
「グリーン・ビンテージ」は、主役のソウタ(森崎ウィン)とカイ(向井康二)がバンコクでデートする印象的なシーンでのロケ地となった場所。雨と相まって「ここはバンコク観光で行っておかないと!」と思わせる美しい映像美となり、心ひかれた。それだけではない。映像が美しくとも、なぜか虫を大量に食べるシーンというシュールさもタイ映画らしく「どんな場所ならそうなるんだろう?」と思いを巡らせてしまう。
タイ映画は「なぜ?」と突っ込みを入れたくなる文化の違いも魅力の一つ。日タイ共同作品とはいえ監督の色が作品に出まくっているからこその、そういう「くすっ」と笑えるシーンが生まれたのだろう。
「きっと楽しい場所に違いない!」
筆者は新たなバンコクの魅力を知るために、とあるバンコクの滞在中、出かけてみた。

BTSスクンビットライン・ラチャヨーティン駅から徒歩約3分

車やバイク移動をメインとするタイ人がまだまだ多いバンコク。ローカルマーケットというと、交通が不安…そんな場合もある。だが、「グリーン・ビンテージ」は素晴らしい環境で旅行者も安心だ。BTS(スカイトレイン)のスクンビットライン(ライトグリーンラインという呼び方もある)「ラチャヨーティン(Ratchayothin)駅」3番出口からわずか徒歩3〜4分という立地の良さ。

BTSスクンビットライン沿線に宿泊している場合は、かつてスクンビットラインの終点だったモーチット駅(チャトチャックウィークエンドマーケットの最寄り駅)を過ぎそのまま乗っていれば到着するし、BTSシーロムライン沿線に宿泊している場合は、サイアムでスクンビットラインに乗り換え、クーコット(Khu Khot)方面に乗り換えれば到着する。
ラチャヨーティン駅周辺はLCCの離発着が多いドンムアン国際空港に近く、チャトチャックウィークエンドマーケットも近い。更にお手頃なホテルも豊富で、節約旅行派に注目を集めているエリアだ。

2番出口を降りたら南へ直進すること徒歩3〜4分。左を見ながら歩いていると、このような看板のある鉄門が目に入る。

駅からは一番近い入り口となるので、入ってしまおう。

タイの若者は古着が好き

タイの歌手や俳優、アーティストに取材をすることがある筆者の経験上、趣味やファッションの話になるとおしゃれなアーティストほど「古着が好き。日本でも古着のショッピングをするのが楽しみ」と答える。バンコクで一番巨大なマーケット(世界最大級のウィークエンドマーケットと言われることもある)として名高いチャトチャックウィークエンドマーケットも掘り出し物のビンテージに出会える古着屋の宝庫だし、隣接したエリアにはビンテージ専門のビルが建っている。他にもショッピングモール内に古着専門のスペースがあったり、有名なマーケットではなくとも多くのマーケットの一角に古着、ユーズドシューズなどが販売されているコーナーがあり、楽しそうに吟味する人々をよく見かける。

オープン16時のインフォメーションはどうやら出品者用

タイ国政府観光庁のホームページや、観光サイトには「無休・16時からオープン」というインフォメーションが掲示されている。ということで、やってきたのは「そろそろ準備が整っているだろう」と予想した17時。ところが、マーケットはまだまだ準備中だった。
16時オープンというのは客用のインフォメーションではなく出品者へのインフォメーションなのだろう。というわけで、客として訪れるなら18時から18時30分ごろを目安にしておこう。

16時オープンのおはずが、17時はこんな状態。絶賛準備中16時オープンのおはずが、17時はこんな状態。絶賛準備中1997年オープンの象の形のビル「エレファントタワー」がシンボル

「グリーン・ビンテージ」は象の形をしたユニークなビルの隣の敷地にある。実はこのビル、1997年にオープン。全く私事なのだが、筆者が初めてタイを訪れた日、当時バンコクに一つしかなかった国際空港、ドンムアン国際空港からバンコクの中心部に向かう際、初めて目に入ったビルがこのビルだった。思わず「象みたい!」と叫んだ思い出があり、郷愁が駆け巡る。
今は激安ホテルとしての顔をもあり、この円安バーツ高の時代に、いまだにオフシーズンは3,000円台、ピークシーズンでも4,000円台から5,000円台で宿泊できるホテルが入っており、ドンムアン空港利用者や、チャトチャックウィークエンドマーケットに通いたいという方にはお勧めの存在に。

なんともすっとぼけた顔をしているエレファントタワーなんともすっとぼけた顔をしているエレファントタワー準備中の敷地内を見てまわる

オープンしている店が少なくとも、準備中のタイの大型マーケットを見てまわる経験もなかなかいいものだ。「中の人」たちが自慢の販売品を丁寧に広げていく様を、じっくりと見てまわることにする。

大多数の古着屋・玩具屋、雑貨屋は車の横にシートを広げ販売

同じくバンコクのナイトマーケット「JODD FAIRS Ratchada(ジョッドフェアーズラチャダー)」のように、すべてのテナントがテント内で営んでいると思っていたら、全く違った。白いテントブースはあるが、それはほんの一部。飲食や美容(ネイル、まつげエクステなど)が大部分で、「グリーン・ビンテージ」の名を表す古着、ユーズドおもちゃ、骨とう品、カセットテープやレコードなどの出店者は車の前にシートを敷き、ハンガーを設置。青空フリーマーケットのように店を設営している。

夕日がすっとぼけた顔のエレファントタワーを染める夕日がすっとぼけた顔のエレファントタワーを染める

青空マーケットの数は、テント店舗の目測4倍以上の規模があり、テント内営業より出店が安い、もしくは駐車場代のみ、もしくは無料などテントに入らないメリットが大きいのだろう。

クラシカルなラジカセや、日本のパトカーのおもちゃも!クラシカルなラジカセや、日本のパトカーのおもちゃも!

この店の店主は毎晩出店してるのだろか。一つひとつ丁寧に緻密に商品を並べいる。マーケットが終了すれば、また片付け、そして翌日も同じことを繰り返すのだろう。フリマ出店!なんて言うと趣味の域にも思うが、根気強くなければできないなあと感心して準備風景を眺める。ちなみに、準備風景を眺めていて目が合っても、「これ、いくらだよ」とか「あっちいけ」みたいなことは言われない。準備の間は商売外の時間のようだ。

わずか数時間のためにこんなに細かく設置する根気!わずか数時間のためにこんなに細かく設置する根気!

こちらは日本のおもちゃも目立つユーズド玩具の店。ドラえもんの品ぞろえ多めで、日本人としては強い引力で日本に引き戻されてしまいそうだ(笑)。吟味すればお宝とも出会えるかも?

ビンテージ家具も?日本に送るの大変そうだけど興味深い

「グリーン・ビンテージ」は、服や玩具だけではない。家具も販売している。

クラシカルなアジアの家具が好きな筆者。右端のドレッサーや丸テーブルにトキメキいっぱいで駆け寄るが、ここがタイであることを思い出し、そそくさとその場を離れるのであった。まあ、旅の予算が潤沢にある方は別便で送ったりするんだろうな。駐車場スペースが広いこともあり、タイ人は車で買いに来て、積んで帰るのかも。

敷地外の小道にも出店

BTSラチャヨーティン駅方面のゲートから、ずんずん奥に進んでいくと、一瞬敷地を出てしまったのかな?と思う小路がある。そこにもいたるところにシートとハンガーだけの個人マーケットがずらり。

古着のマーケットはチャトチャックウィークエンドマーケットを代表に、バンスージャンクション、OLの皆さんがよく通う朝と昼のみオープンする多くの市場ですら当たり前に見かけるのだが、よくぞこれだけ古着を含めたファッション小売り業の人が集まるものだ。趣味なのだろうか?本業なのだろうか?

道端販売とはいえ、古着の定番、アメカジTシャツだけではなく、よく見るとクラシカルなレースが美しい冬物のワンピースや、日本の秋冬にも着られそうなジャケット、夏のオフィスカジュアルにうれしいきれいめスカートもある。

謎の空間?まだ店は開くのか?

BTSラチャヨーティン駅から敷地に入り、BTSに背を向け、小路に出て、さらに奥には謎の公園のような空間が。ここにもブースのような場所があり、テントがあり、テーブルと椅子がある。飲食店跡地?それとも週末だけオープンする店があるのだろうか?摩訶不思議な幻想的な空間だ。
この日はこのエリアで、飲食ブースで購入した料理をつつきながらビールを飲む方々がぽつりぽつり。

ビンテージだけじゃない!ジェルネイルは200バーツから

奥まで偵察した後、白テントの建ち並ぶメイン売り場まで戻ってみた。筆者はビンテージの服や玩具にはそこまで興味がない(こら!)。しかし、せっかくここまで来たのなら、何か楽しんでおかねば。
実は「グリーン・ビンテージ」には美容エリアも多い。

まつ毛エクステ、カラフルなウィッグショップ、とりわけネイルサロン(と言っても野ざらし)の多さには驚かされる。

タイに行くからカラフルなジェルネイルでもしていこうかな?と日本で考えていたら仕事がいそがしすぎて何もできなかったことに気づき、列ができていない店先で「タムレップダイマイカー?(ネイル、できますかー?)」と声をかけた。

「ダーイ、かぁ!(できますよー)」とで答えてくれた、笑顔のキュートなネイリストさん。簡単なタイ語は発音が悪くても理解してくれ、指先にかかわる説明はスマートフォンの翻訳で丁寧に教えてくれる。タイ語も英語も自信がないという方も安心してほしい。最後まで優しく接してくれる。

帰国後通常通り勤務するためピンクベージュで我慢帰国後通常通り勤務するためピンクベージュで我慢

お店指定のカラーから選択すると両手の指で200バーツ(2026年2月現在のレートで約980円)。ネイルサロンの価格も上がったなあと、バンコクの物価上昇に驚いていたが、ここではコロナ禍以前の価格と変わらなかった。

ナイトマーケットと言えばやっぱりグルメ!

日本ではほとんど歩かないのにタイに来ると、少なくて5キロ、多いと10キロくらい歩いている筆者。気づけば空腹でめまいが。
ナイトマーケットと言えばやはり屋台グルメ。ここでしっかり食事して行こうと、グルメエリアへ。

「グリーン・ビンテージ」のグルメエリアは、通路にテーブルエリアを挟み、両サイドにグルメ系屋台が建ち並ぶという、なんとも見やすく合理的かつ、仲間との屋台グルメ宴会も、一人での食事も気軽にできる造り。非常に清潔で利用しやすい。

大人気の丼もの屋台でしっかりチキンのナンプラー煮込み丼

とにかく米が食べたいと列に並んだのが丼ものオンリーの屋台。

オーダーしつつ「ちょっとビール買ってきます!」と言い残し、ビールを買いに飲み物屋台へ。

撮影していいかと尋ねると「きりっ」としてくれた撮影していいかと尋ねると「きりっ」としてくれた

飲み物屋台のこのマシンかっこいい!中には氷がたっぷり入っていて、常に揺らすことで急速にドリンクを冷やしていくマシンだ。
手がちぎれそうなくらい冷たいチャーンビールを受け取り、丼もの屋台に戻ると、筆者のオーダーしておいた「Braised Chicken in Fish Sauce(鶏肉のナンプラー煮込み)」が完成していた。
白飯の上に、ゆで卵と鶏肉のみ。肉と米!という潔さが際立ってしまう背徳飯だ。そしてぷりぷり、てりてりのこのモモ肉の存在感たるやどうよ!これで60バーツ(約295円)とは、まだまだタイはお得な旅行先。

しかも、タイあるあるの「照り焼き系は甘い!」「煮込み系の煮汁も甘め」の法則には当てはまらない、しっかりとしたナンプラーの塩気と旨味のみのシンプルな味わいが最高!柔らかく、ナンプラー味に染まりすぎていないのもいい。屋台グルメが全く侮れない都市・バンコクはまだまだ健在だ。

肉、飯、ビールでいいのか?と自問自答しつつ、その後も目は屋台にくぎ付け。

タイ式おでんやソムタムで野菜不足を解消!

こちらはルークチン( 魚・豚・牛・鶏などの練り物団子)の串刺しを茹でてタレにつけていただくタイ式おでん。店先のスタッフに声をかけると、ちょちょいと茹でてくれる。野菜もたっぷりあり旅の野菜不足を解消させていただいた。1本10バーツ(約49円)なり。

ソムタム(青パパイヤのサラダ)とヤム(香草和え)の店。ソムタムだけでも何種類もあり、選ぶのが楽しそうだ。

外せない!映画『(LOVE SONG)』登場の「ラブソングルメ(勝手に命名)」

映画『(LOVE SONG)』を見た方なら、ソウタとカイが2人で食べたグルメが気になるはず。特に「グリーン・ビンテージ」で撮影されたグルメシーンは強烈なインパクトを与えた。

カイとソウタが食べた虫スナック屋台発見!

前述したとおり、2人が食べた「ラブソングルメ」の一つは、ファン泣かせというか、かなり手が出しづらい「虫スナック」。映像は作品内でもトップクラスの美しさだが、2人が笑い合いながら食べているものは「虫」。タイを知らない人はみな驚いたのではないだろうか。
「虫スナック」は虫に味付けしてからりと素揚げしたシンプルな料理。東北(イサーン)地方などの農村部や山村などでは、貴重なたんぱく源として古くから食べられてきた。日本でも東北・信州他、農村部でイナゴの佃煮や素揚げが食べられてきた環境に非常に似ていると思う。
2026年1月末の時点で「グリーン・ビンテージ」の中には「虫スナック」の店は一軒。つまり映画『(LOVE SONG)』の中でソウタとカイが食べた虫スナックは、この店のものに違いない。

コオロギさんマークが妙にかわいい、まるでキャンディーやクッキーを販売しているようなおしゃれなショップ!しかしトレイを覗き込むと販売しているグルメは間違いなく、虫スナック。虫の種類によってお試しに最適なスモールサイズ30バーツ、普通サイズ50バーツと表示されている。しかし竹虫は一番右端のたっぷりパッケージで100バーツ。
筆者が過去唯一食べることができた虫は竹虫で、味付け次第では「かっぱえびせん」みたい。かりっとしていて臭みはほぼないが、最初からたっぷりパッケージが用意されているということは、虫スナックの中では人気メニューなのだろう。

映画『(LOVE SONG)』の公式サイトにも掲載されている、虫の入ったトレイをガラス越しにのぞき込むシーンは、店主のいる側にカメラを置き、このガラス越しに撮影した可能性が高い。
虫の名前のプレートの配置がほぼ同じ位置にあり、2人の背後には酒のボトルらしきものが並んだ店が見え、背後にもテントの店舗があるように見える上に、植え込みの木が見える位置関係も酷似している。

そして何より「写真撮ってもいいですか?」に対し、「どうぞ」と、手元を整えるあたり、ちょっとこなれているように感じた。

(`・ω・´)キリッ(`・ω・´)キリッカノムトーキョーも食べていこう

映画『(LOVE SONG)』ファンの方ならもう一つ食べておきたい「ラブソングルメ」が、ここ、「グリーン・ビンテージ」でいただける。カイとソウタの出会いのシーンでとても重要なアイテムとなったタイのスイーツ「カノム・トーキョー」。タイ語で「東京のお菓子」の意味を持つそれは、東京に存在しないのに、タイ発祥という不思議なお菓子だ。このグルメエリアにも「カノム・トーキョー」屋台がある。その名も「トーキョー・ステーション」。ラチャヨーティン駅が最寄り駅なのに、東京駅だ。ぷぷぷ。日本に住んでいる者のみにだけこみ上げる不思議な笑い。

「カノム・トーキョー」にはスイーツバージョンと食事系バージョンがあり、この店はソーセージ入り。
由来は定かではないので何とも言えないが、「カノム・トーキョー」は原宿を歩いたタイ人が、屋台型の店舗で焼かれるクレープを見て「東京のお菓子、作ってみよう!」と思ったことが誕生のきっかけだったのでは?そんなことを考えさられる素朴な調理風景だった。

ちょっと待った!「グリーン・ビンテージ」に行く前に知っておきたいこと

長年通っているバンコクだが、初めて訪れるスポットを訪れると、つい気持ちが高揚する。筆者は最高に楽しかったが、「旅行」観点で考えると向き不向きがあるように思ったのも事実。
限られた「旅行」の時間内で行った方が良い方と、そうではない方がはっきり分かれているマーケットでもある。
というわけで最後に「グリーン・ビンテージ」に行く前に知っておきたいことを記しておきたい。それでは皆さん。よいタイ旅を!

19時30分ごろ大半の店がオープン!19時30分ごろ大半の店がオープン!タイパンツ・リゾートワンピース・タイっぽいお土産はない

日本でも最近人気のタイパンツ、タイと言えばのリゾートワンピースを買おうとしてるなら、「グリーン・ビンテージ」には全く売ってない。
金・土・日ならチャトチャックウィークエンドマーケット、平日ならチャトチャックウィークエンドマーケット内の屋内施設Mixt ChatuchakやJJモール、ほかプラトゥーナム市場やMBKをおすすめする。

ストリートミュージシャンが、マーケットを盛り上げるストリートミュージシャンが、マーケットを盛り上げるおしゃれな雰囲気を求めるならジョットフェアナイトマーケットやアジアティーク

せっかくのバンコク。おしゃれな雰囲気の中で買い物や食事を楽しみたい!というのであれば、「グリーン・ビンテージ」はおしゃれ、というより「タイの若者の今の好みがわかる」という雰囲気だ。観光客が感じる「おしゃれなナイトマーケット」という雰囲気とは異なると思う。
ジョットフェアナイトマーケットやリバーサイドのアジアティークに行けば、その意味がわかるかもしれない。
しかし筆者のように、観光地っぽい場所ではなく地元の暮らしを体感したい、という方であれば超絶おすすめ。人も素朴で優しい。

すべてがビンテージではない

ちなみに、こちらのマーケット。「ビンテージ」を冠してはいるが、実際に並んでいる商品すべてが「ビンテージ」というわけではない。ちなみにそれはここだけではなく、タイの「ビンテージ」を名乗る場所すべてにおいて同じこと。
時々在住者の方のブログや旅行サイト、ガイドブックのサイトなどで「ビンテージを買うならここ」「ビンテージ好きにはたまらない」と書いている記事を見かけるが、よく目利きして、時間をかけて探さないと日本でいう「ビンテージ」とは若干意味合いが異なる商品を購入してしまうことも。

例えばタイに多いブランドコピー品の、さらに古着だったりすると、価値はないだろうし、数百円程度で服が買える有名激安ネット通販で購入した服のサイズが合わないからと出品されたものもある。

ショートパンツのデニムを2着で100バーツ(約490円)で販売する破格に安い店もあるが、その価格に「ビンテージ」を求めなくてもよいと思う。

ショートパンツのデニムを2着で100バーツショートパンツのデニムを2着で100バーツ

膨大の古着の中から、真のビンテージ=お宝を発見することが「グリーン・ビンテージ」の楽しさだ。

雨が降ったらどうなるのだろう?

映画『(LOVE SONG)』の中では雨の日の登場となった「グリーン・ビンテージ」。筆者の訪れた日は乾季の雨の降らない時期。
一体雨が降ったらどうなるのだろう?テントエリア以外の古着・玩具の青空屋台は出店できないように思う。現実世界では雨の日よりも晴れの日に行く方が断然楽しめるだろう。

初めてのタイ旅行や観光重視の弾丸旅行の場合は無理に行く必要はない

「グリーン・ビンテージ」は、「初めてのバンコク旅行、3泊4日!」というような王道を攻めるべき旅であり、時間がないという旅行では訪れる必要はない。もちろん「古着を探しに来ました!」「映画『(LOVE SONG)』のロケ地巡りに弾丸旅行できた!」という方の場合はどんなに日数が短くても絶対に寄るべき場所となるだろう。
それ以外は、どちらかというと「何度目かのバンコクでふらりと立ち寄りたい」ゆるーい雰囲気が魅力だ。

ムキムキマッチョ看板が目印のムーガタ屋(タイ風焼肉)もあるムキムキマッチョ看板が目印のムーガタ屋(タイ風焼肉)もある

グリーン・ビンテージ・ラチャヨーティン
所在地:1426, 9 Phahonyothin Rd, Chan Kasem, Chatuchak, Bangkok 10900 タイ
営業時間:16時~0時※ただしすべての店が開くのは18時30分ごろ
定休日:店による。敷地は休みなし
公式情報:Facebook
アクセス:BTSスクンビットライン「ラチャヨーティン(Ratchayothin)駅」3番出口から徒歩3~4分

※記事内のバーツ価格はすべて2026年2月現在の為替レートによるものです

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