2026年1月30日、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケ―の魔女』が公開されます。2021年公開の前作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』はコロナ禍の影響を受けながらも、臨場感に満ちたアクション描写と情緒にじむ人間ドラマで既存のファン以外の新たな層を開拓し、最終的に興行収入22億円を超えるヒット作となりました。果たして5年ぶりの続編である本作は、それ以上の人気を得ることができるのでしょうか。前作公開当時と現在のガンダムシリーズを取り巻くビジネスの状況や興業の面から考えていきたいと思います。
ココがポイント
バンナムHDのIP別売上高、「ガンダム」が21%増の950億円と1000億円達成が視野に出典:gamebiz【ゲームビズ】 2021/5/11(火)
『ガンダム』単独で異例の売上増加 年度予想を1600億円→2300億円に大幅上方修正出典:オタク総研 2025/11/7(金)
“(本文より)観客動員108万人、興行収入22億円を記録した本作。(中略)全国215館の映画館にて本編の上映”出典:V-STORAGE(ビー・ストレージ) 【公式】 produced by バンダイナムコフィルムワークス - 2021/10/11(月)
“(本文より)全国合計426スクリーンでの劇場にて上映”出典:V-STORAGE(ビー・ストレージ) 【公式】 produced by バンダイナムコフィルムワークス - 2025/12/18(木)
エキスパートの補足・見解
まず、基盤となるガンダムシリーズ全体のファン層ですが、バンダイナムコホールディングスが発表したグループ全体での「機動戦士ガンダム」シリーズIP売上高は、前作公開前の2021年3月期が950億円。今年度2026年3月期の年度売上高予想は2300億円。前作公開時からガンダムシリーズのIP自体が、およそ2.4倍の規模に成長しています。
次に映画の上映館数をみてみましょう。前作の上映館数は215館、今作は426スクリーンと、こちらも単純計算で1.98倍の公開規模になります。
配給の座組みの変化も見逃せません。前作の配給は松竹ODS事業室単体でしたが、今回は本体である松竹とバンダイナムコフィルムワークスの二社合同。これは興行収入およそ54億円といわれる歴代劇場版ガンダムシリーズで最大のヒット作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』と同じ布陣です。同作で培われたヒットのノウハウが本作につぎ込まれることでしょう。
以上の観点から『閃光のハサウェイ キルケ―の魔女』が、前作を大きく超えるヒットとなる要素は多々あります。本作が劇場版ガンダムシリーズに新たな歴史を切り拓いてくれることを期待しています。
