映画『Return to SILENT HILL』が先週末に海外で公開されたが、北米での興行収入は320万ドル(約4億8800万円)にとどまり、出足は芳しくないものとなった。
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一方、北米以外の市場ではもう少し健闘している。傑作と名高い『SILENT HILL 2』のストーリーをベースに、クリストフ・ガンズが監督を務めた本作は、北米を除いた地域で1600万ドルを稼ぎ、5位にランクイン。そのうち930万ドルは中国市場によるもので、同国では好調なスタートを切っている。結果として、全世界でのオープニング週末興収は1930万ドルとなった。
とはいえ、北米でのわずか320万ドルという数字は、特に懸念材料だろう。KONAMIがリメイク版『SILENT HILL 2』や『SILENT HILL f』といった高評価の新作ゲーム(加えて賛否を呼んだ『SILENT HILL: Ascension』や、今後控える『SILENT HILL: Townfall』)によってシリーズを再活性化させるなか、『Return to SILENT HILL』は、これまでに作られた3本の実写映画の中で北米オープニング興収が最も低い結果となった。2006年の『サイレントヒル』は2020万ドル、評価が低かった2012年の『サイレントヒル:リベレーション』ですら800万ドルを記録しており、これは本作の2倍以上にあたる。
北米各地を襲った雪嵐の影響を考慮しても、評価の面は厳しい。Rotten Tomatoesでは、批評家スコアが18%、ユーザースコアが29%と低迷しており、現時点では今年最も評価の低い映画となっている(もっとも、まだ1月ではあるが)。
監督のクリストフ・ガンズは最近、このシリーズを映画化したことで殺害予告を受けたことがあると明かしながらも、それでもなお新たな映画化を手がけることには前向きだと語っている。
「別の章を映画化するつもりです。非常に出来のいいものがいくつもあるし、最初の映画や、今回の『Return to SILENT HILL』ともまったく異なります。私はこの世界観が好きだし、多くの人が私の仕事ぶりを高く評価してくれているのも知っています」
問題は、彼に次回作を作る機会が与えられるかどうかだ。ただし、『Return to SILENT HILL』の製作費が2300万ドルと比較的低予算である点は、ガンズにとって追い風になるかもしれない。
IGN USのレビューでは『Return to SILENT HILL』に10点満点中5点をつけ、次のように評している。
「『Return to SILENT HILL』は、完全に評価に値しない作品というわけではない。クリストフ・ガンズによる2006年の第1作と比べても、2012年の『サイレントヒル:リベレーション』よりは明らかに出来がよく、ゲーム版の不気味なビジュアルやサウンドデザインを活かす点では一定の成功を収めている。しかし最終的には、原作を上回ることも、特別に新しく興味深いものを提示することもできない映画化作品にとどまっている。本当に優れたサイコロジカルホラーを求めるのであれば、『SILENT HILL 2』をプレイしたほうがいいだろう」
