「MERCY マーシー AI裁判」ホントは今週は「恋愛裁判」を観たかったのだが、時間があわずこちらの裁判へ。クリス・プラットとレベッカ・ファーガソンという大好きな2人の俳優ということで、どちらにせよ観なければならない作品。「サーチ」の監督。
近未来、といっても2029年と言う超近い近未来。AI判事が行う刑事裁判。被告は推定無罪ではあるが、90分以内に自分で罪を晴らさなければ処刑される。その間、あらゆるインターネット情報にアクセスでき、携帯電話で誰とでも話せる。この密室でのみ進む物語というのが「サーチ」と似た設定だ。
この監督はこういうジャンルが得意なのだろう。「サーチ」同様今回も話がよく練られている。次から次へと二転三転する展開。最後はまさかこんなことになるとはと、序盤には想像もつかなかった展開に。なんというか数学的なパズルが組み立てられたようなプロット。ウェルメイドというやつか。
最初は相容れなかったレベッカAI判事と刑事のクリス被告。そのうちAIのジャッジもいいけど、人間の勘もいいよね、と、互いに認め合っていく過程が面白い。AIが浸透してきた世の中に適応するテーマ。2029年が舞台だが、3年後、あながちSFでもないかもしれない。恐ろしい。
そして特筆すべきは大ファンであるレベッカ・ファーガソンのAI判事。世界で一番美しい彼女、AIになっても美しかった。凛とした佇まいは画面を、映画を支配する。想定外の人間の為すことに、少しだけ動揺する表情も良かった。
小粒だけど、サクッと楽しめるエンタメ作品。100分と短いのもよかった。
