真っ直ぐ生きることのかっこよさは

『NARUTO -ナルト-』から教わった

――燃え殻さんの作品以外で好きな作品はあるのでしょうか?

LEO:ないことはないですが、燃え殻さんが好きすぎちゃって(笑)。マンガでもいいのであれば、今の自分を作ったと思うのは『週刊少年ジャンプ』ですね。やっぱり、少年マンガは僕の人間性の部分に深く関わっていると思います。『週刊少年ジャンプ』は相当読んでいましたね。中でも『NARUTO -ナルト-』が好き。どストライクの世代でしたし、真っ直ぐ生きることのかっこよさ、大切さは『NARUTO -ナルト-』から教わりました。

――BE:FIRSTのみなさんだと『ONE PIECE』を挙げる方が多いイメージですが、LEOさんは『NARUTO -ナルト-』担当なのですね(笑)。

LEO:はい(笑)。うちはワンピ勢が多いですからね。僕ももちろん読んでいますが、影響をもらった作品でいうと『NARUTO -ナルト-』かなあ。マンガは好きなので、他にも周りからおすすめされて読み始めた作品などがあるんですが、僕、すぐネタバレ食らうんです。1巻も読んでいないのに、死ぬメンバーがわかっているという(笑)。いざ読み始めても、「このキャラ、中心メンバーっぽい立ち位置だけどもうすぐ死ぬんだよな」と思いながら読んでいます。

――そんなLEOさんは普段どのようにして本を選ぶのでしょうか。

LEO:いくつかありますが、『◯◯賞』というものを見ると気になって読みたくなります。あとは、“パケ買い”。本屋さんに行って、ポップや帯、裏面に書かれているあらすじなどを見て直感的に選んでいます。まったく知らない作者の方の作品にも、そうやって出会うことが多いですね。僕、通るべき本を通らずに本の世界に入った、みたいな感覚なんですよ。たとえるなら、参道がちゃんとあるのに崖を登ってきたというイメージ。おそらくみんなが読んでいるであろう『ハリー・ポッター』も「長くね!?」と思って読めていないですし(笑)。本が好きな人なら読むであろう作品を通っていないので、本の選び方もかなり自由に、好き勝手選んでいます。

――電子書籍などは読まないですか?

LEO:読まないですね~。収納などを考えたら電子書籍のほうがいいと思うんですよ。でも、僕は紙が好き。紙の本って、自分が移ると思うんです。カバンに入れていたらちょっと折れ曲がったり、読んでいくうちにページに癖がついたり、本を読んで泣いたら涙の跡がついちゃったり。そういう足跡がつくのがいいんですよね。それこそがこの時代に本を買う意味だと思っています。電子書籍だと何もつかないのが物足りなく感じてしまいます。

本から得た“表現する力”

――LEOさんは、仕事をするうえで「本を読んでいたことが役立った」と思う瞬間はあるのでしょうか。

LEO:「語彙力が増えた」というような直接的なことは感じませんが、表現する力は本によって培われたのかなと思います。ドラマや映画などの映像作品って、すでに情景が可視化されているじゃないですか。たとえば、男性主人公の自宅があったとすると、監督や脚本家さんのイメージで美術さんが作り上げますよね。でも本だと、自分が全て頭の中で作れる。どんな街にある何階建ての家で、どれくらいの広さで、何が置いてあるのか。その“想像する力”が本によって鍛えられたからこそ、表現する力は身についたのかなと思っています。僕は映画館でバイトをしていたくらいなので、もちろん映像作品も大好きなんですけどね。でも本に限っていうと、想像力、表現力が身についたのかもしれません。それは作詞をするうえでも活かせますし、パフォーマンスをするうえでも「どんな表現にすれば伝わりやすいか」を考えることができています。

――先ほど教えてくださった燃え殻さんの素敵な表現などもキャッチされていますし、作詞をするうえで得られるものも多そうですね。

LEO:でも、直結するような学びって意外と多くないんですよ。作詞をするうえでの僕のモットーは、「ちゃんと意味がわかる」こと。もちろん、歌詞を音と捉えていて、文が繋がっていなくてもいいというアーティストさんもいらっしゃって、それはそれでいいと思うんです。でも、僕は1回音をなくして読んでみて、意味が通じるかをしっかりチェックするタイプ。「できた!」と思っても、改めて読むと「何が言いたいんだ?」と思うことが多いので、意味がわかるように、わかりやすい言葉を使うことが多いかもしれません。そこにたどり着くまでに、ノートに書いては消し、書いては消しを繰り返しています。ソロ曲「I just wanna be myself」なんて何ページ使ったかわからないくらい。

I just wanna be myself / LEO (BE:FIRST)

――そうなんですね。

LEO:しかも、ひとりじゃないと書けないんです。BE:FIRSTでメロディーラインを決めた後に「じゃあ今から作詞しよう!」となることがあるのですが、僕はいち早く帰りたい(笑)。作詞をする時、僕は頭の中に先に映像が流れるんですよ。その映像の風景や登場人物の感情を言葉にしている、みたいなイメージです。それが集中しないと出てこないのかな。だからひとりで書きたいんですよね。

――映像が浮かんでくるのも、小説の影響なのかもしれませんね。そして、ビルボードジャパンでは総合書籍チャート“Billboard JAPAN Book Charts”を毎週発表しています。最後に、チャートを見た感想をお伺いしたいです。

LEO:(文芸関連書籍を抽出した“Hot Bungei Books”を見て)『方舟』(著:夕木春央)はどこかで表紙を見たことがあります。……【週刊文春ミステリーベスト10】と【MRC大賞2022】をダブル受賞しているんだ!だからだ。賞を取っている作品はチェックしちゃいます。でも、こうしてみると映画化されているものが結構多いですね。『爆弾』もそうだし、やっぱり映画が話題になると小説も話題になってくるんですね。なんだかそういう相乗効果を感じました。どんな本を読んだらいいかわからない人は、このチャートを見て気になるものを選んでみるのがいいのかもしれない。僕は初心者の方には燃え殻さんをオススメしているのですが、自分に合う作者さんを見つけるのが大切ですから。僕みたいに、感覚を頼りにしてバーッと読んでみるのもありだと思いますし、こういったチャートをヒントにして「何週も連続でランクインしているから買ってみよう」と選んでみるのもありだと思います!

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