名作ドラマ「俺たちの旅」が放送50年を記念して初めて映画化された『五十年目の俺たちの旅』が1月9日(金)に公開を迎える。主人公たちの人生を節目ごとにスペシャルドラマとして描いてきたシリーズ約20年ぶりの続編は、主演の中村雅俊が映画初監督を務めている。企画・脚本はドラマシリーズを長年支えてきた鎌田敏夫が担当。主題歌「俺たちの旅」も中村自身が歌っている。

「3人が並ぶだけでいい!」と大槻ケンヂも大満足!「3人が並ぶだけでいい!」と大槻ケンヂも大満足![c]「五十年目の俺たちの旅」製作委員会

カースケこと津村浩介と、大学時代の同級生のオメダこと神崎隆夫、カースケの小学校の先輩でグズ六こと熊沢伸六の3人は70代を迎え、すでに50年以上の付き合いとなっていた。カースケは小さな町工場を経営し、オメダは鳥取県の米子市長、グズ六は介護施設の理事長として、それぞれ平穏な日々を過ごしていた。ある日、カースケは、20年前に病死した元恋人・洋子が生きているという驚きの情報をグズ六から聞かされる。

カースケ役の中村、グズ六役の秋野太作、オメダ役の田中健、さらにオメダの妹の真弓役岡田奈々ら50年前のオリジナルキャストが再集結。過去作の映像もふんだんに使用され、3人が歩んできた50年の人生を振り返る構成となっている。MOVIE WALKER PRESSでは、ドラマシリーズを再放送で楽しんでいたという、ロックミュージシャンで作家としても活躍する大槻ケンヂに、ファン目線の魅力やシリーズ初の映画となった本作の注目ポイントについて、思い出を交えてたっぷりと語ってもらった。

「観返して『めまい』が流れた話数を見つけた時は、すごくうれしかったです」自身の思い出と重ね「俺たちの旅」への想いを懐かしそうに語った大槻自身の思い出と重ね「俺たちの旅」への想いを懐かしそうに語った大槻撮影/木村篤史

「俺たちの旅」シリーズとの出会いは、学生時代に観たドラマの再放送だった。「中学生か高校生だったかな…。夕方4時から5時までは日テレでドラマの再放送をやっていました。『俺たちの旅』から始まった『俺たちの朝』『俺たちの祭』といった『俺たち』シリーズ。その前には『俺たちの勲章』という刑事ドラマもあって。もちろん中村雅俊さん主演の『ゆうひが丘の総理大臣』とかもその枠でやっていましたし、『傷だらけの天使』や『俺たちは天使だ!』など名作が再放送されていたころで、中高生時代は学校から帰るとそれを観るのが僕の楽しみでした」。

ドラマ「俺たちの旅」を初めて観た時の感想は「“お兄さんたちの物語”という印象」だったと懐かしむ。「自分が中高生時代に主人公のカースケたちが大学生かそれより上の人たちだったので、少し年上のお兄さんたちの物語という印象でした。オープニングでカースケが噴水に入るシーンが新宿・歌舞伎町のコマ劇前と知った時はなんだか身近に感じて。僕は中野出身なので、物語の舞台である吉祥寺という街は、そんなに行かなくて馴染みもあまりないんです。でも、西武新宿線を使っていたので歌舞伎町にはよく行っていて。『ここから(カースケが)出てくるんだ…』とワクワクしたのを覚えています」と笑顔を見せた大槻が、ドラマで引き込まれたのは主題歌の「俺たちの旅」を作詞・作曲している小椋佳のとある楽曲だった。

1975年10月に連続ドラマとして始まった「俺たちの旅」。若者たちを熱狂させ、放送後も10年ごとに3本のスペシャルドラマが制作された1975年10月に連続ドラマとして始まった「俺たちの旅」。若者たちを熱狂させ、放送後も10年ごとに3本のスペシャルドラマが制作された[c]ユニオン映画

「小学生か中学生のころに生まれて初めて買ってもらったLPが小椋佳さんの『遠ざかる風景』という2枚組のライブアルバムでした。これが本当に大好きでよく聴いていたので、主題歌はもちろん、エンディングで流れる『ただお前がいい』も大好きだったし、たまに『少しは私に愛を下さい』が流れてくると『小椋佳だ!』なんて思って、親しみを持って聴き入っていました。『めまい』という大好きな楽曲があるのですが、これは確か劇中で1回しか流れなかったと思うんです。僕が生まれて初めてすごく好きになった楽曲。(スペシャルドラマを含む)全49話でたった1回流れて、すごく印象に残っていたので、先日観返して『めまい』が流れた話数を見つけた時は、すごくうれしかったです」。

70代を迎えた、カースケ、グズ六、オメダの3人が選ぶ道とは?70代を迎えた、カースケ、グズ六、オメダの3人が選ぶ道とは?[c]「五十年目の俺たちの旅」製作委員会

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