石井大裕アナ
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 TBSの石井大裕アナウンサー(40)が今月6日付で同局を円満退社し、新たな事業を行う会社を立ち上げることが31日、分かった。昨夏に東京・国立競技場で行われた世界陸上で感動をお茶の間に届けた石井アナが新年に一歩を踏み出す。

 高い取材力と豊富な知識に裏打ちされた「細かすぎる情報」で人気の石井アナ。25年夏の世界陸上東京大会では選手に寄り添ったリポートが話題となった。そんなバイタリティーあふれる看板アナが新たなスタート地点に立った。スポニチ本紙の取材に「TBSは本当に居心地が良く、子育ての希望も聞いてくれるなど、このまま続けたい会社でした。ただ覚悟を持って、大きな目標にチャレンジしたい気持ちが強くなりました」と説明した。

 退社の理由は今月7日付での新会社設立。TBSの社則では同局社員と法人の代表を兼務してはいけないことになっているといい、その前日の6日付で退社。社長としての新たな挑戦が始まる。

 会社の名前は「TOMODE BASE(トモードベース)」。自身の名前から「とも」、流行などの意味の「モード」、拠点の「ベース」を込めた。自身が出演者兼プロデューサーとして、スポーツや日本文化など、日本の優れたコンテンツを世界に発信するメディア事業を目指す。

 「今までいろいろな経験をさせていただく中で、日本のコンテンツを欧米など世界に向けて自分が作って出していきたいという思いを持っていました」

 高い語学力で世界のスター選手の声を通訳を介さずにライブ感たっぷりに伝えてきた石井アナ。映像制作も手掛け、ウクライナ女子走り高跳びの世界記録保持者ヤロスラワ・マフチフのドキュメンタリーを制作。TBSのスポーツ番組で既に企画として放送されている。また、局の許可を得て、AI音声プラットフォーム「CoeFont」、実兄が経営する教育関連企業「LOCOK」の役員を務め、幅広い経験も積んできた。

 海外の番組にも出演。英放送局BBCスポーツ、韓国や台湾のメディアから出演依頼を受け、スポーツを解説。明るいキャラクターは世界にも受け入れられ、石井アナの情報がここでも「細かすぎる」と盛り上がった。グローバルに活躍できる下地はできていた。

 「本物に触れる機会を子供たちに提供することや日本文化を発信することもしたい。今後も野球、陸上、テニスはもちろん、いろいろなスポーツの取材、出演、司会を続けたいと思います。国内外の番組にも呼んでいただけたらうれしいです」

 日本の職人を題材とした映像も作り始めているという。熱くフィールドを駆け回ったアナウンサーが、今度は世界を舞台に動き出す。

 ◇石井 大裕(いしい・ともひろ)1985年(昭60)6月5日、東京都生まれの40歳。慶大卒。12歳の時にテニスの合宿「修造チャレンジ」に選ばれ、錦織圭と共に猛特訓を受けた。学生時代にテニスプレーヤーとして世界を転戦。2010年、TBSに入社。スポーツ、報道番組を中心に活躍。スポーツニュース「S☆1」のキャスターとしては4日の出演が最後になる。

 

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