いよいよ今年も終わり2026年がやってくる。来年はどうすれば、投資で成功できるのか? そこで今回は、YouTube「両学長 リベラルアーツ大学」でも紹介されたベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段 ── 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』と、「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の著者ニック・マジューリ氏に緊急インタビュー。親日家著者による日本人への熱いメッセージを紹介する。(取材/国際ジャーナリスト 大野和基、構成/ダイヤモンド社書籍編集局)


【緊急寄稿】頭のいい人だけが知っている! 最高の仕事に出逢うための「3つの条件」とは?Photo: Adobe Stock



仕事はこの「3つの条件」で選べ!

【緊急寄稿】頭のいい人だけが知っている! 最高の仕事に出逢うための「3つの条件」とは?ニック・マジューリ(Nick Maggiulli)

Ritholtz Wealth Management社の最高執行責任者兼データサイエンティスト

同社の業務全体を監督し、ビジネスインテリジェンスの観点から有益な分析を行っている。ウォール・ストリート・ジャーナルやCNBC、ロサンゼルス・タイムズなどに記事を寄稿。緻密なデータに基づくパーソナルファイナンス関連の人気ブログ「OfDollarsAndData.com」を執筆。スタンフォード大学卒(経済学学位)。ニューヨーク市在住。著書に日本で20万部(全世界46万部)を突破した 『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』(ダイヤモンド社)がある。

――本書『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』では、「得意なこと」「興味があること」「人がお金を出してくれること」。この3つの条件に基づいて仕事を選ぶべきと言っています。なぜ、この3つが重要だと思うようになったのでしょうか?


ニック・マジューリ(以下、ニック) 私はこれまで「お金になるから」という理由で選んだ仕事もあれば、「自分が得意だから」という理由で選んだ仕事もありました。


 つまり、常にこの3つ(「得意なこと」「興味があること」「人がお金を出してくれること」)を守って、仕事を選んできたわけではありません。


 しかし最終的に、最も満足度が高かったのは「自分の強みを活かせて」「興味を持ち始め」「結果として対価を得られた」仕事でした。


 自分や周囲の人たちを見ても、「得意→興味→報酬」という順で選んだ仕事にやりがいを感じている人が最も多く、またそれが自分にとっての適職であると考える人が多いのです。


 ただし、この順番で自分の適職にたどり着くルートは、時間がかかります。現実には、まずは収入を得なければいけませんし。

 ですから、最初は「お金を得られる仕事」で生活基盤をつくり、その後に「強み」に焦点を当ててキャリアを築いていくのがいいと思います。



「人がお金を出してくれること」をどう判断する?

――最も難しいのが「人がお金を出してくれる仕事なのか否かを客観的に判断すること」です。どうやって判断すればいいのですか。


ニック これは本当に難しいですよね。1つの方法は、「それをすでにやっている人がいるか」を確認することです。


 つまり他の誰かが、同じような種類の仕事に対して実際にお金を払っているかどうか、ということです。


 たとえば、あなたが作家で本を書いているとします。本が好きな人は、本にお金を払いますよね。写真家だったら、写真に興味のある人が写真にお金を払うかどうかを考える。


 このように、同じような仕事をしている人が、その仕事で対価を得ているかどうかを見ることで、「みんながそれにお金を払う可能性があるか」がわかります。


 もう1つのサインは、ある特定のテーマについて、多くの人があなたに頻繁に質問してきたり、あなたの時間を多く必要としていたりするかどうかです。


 もし特定案件について何度も相談がきて、あなたのもとに問合せが集中するなら、それは「そのジャンルに需要がある」という強いサインです。


 需要があるということは、あなたがそれでお金を稼げる可能性が高いということなのです。


 本書では、レベル2(資産1万ドル以上~10万ドル未満)から抜け出すために取り組むべきこととして、「得意なこと」「興味があること」「人がお金を出してくれること」の3つの特性を基準にしながら自分の進むべきキャリアを考えることをすすめています。


 そのためにあなたがやるべきことは、将来の収入アップに結びつきやすい教育を受け、スキルを磨くこと。今日学べば永遠に稼げるというマインドセットが大切なのです。


 高収入の職に就きたいなら、そのために適切な教育を受けなければならない。教育は、一種のレバレッジである。

 この場合、活用するのは他人の時間やお金ではなく、自分の知識である。

 この観点からすれば、教育は株式や債券のような「資産」であるとみなせる。

 教育は、株式や債券より優れた資産だと言える。

 なぜなら、いったん身につければ、誰にも奪われることがないからだ。

 教育は、生涯にわたって配当を生み出す資産になる。教育を受ければ、それ以降ずっと価値の高い仕事に就き、高収入が得られる。

 今日学べば、永遠に稼げるということだ。

 教育は、収入を増やし、貯蓄を殖やし、レベル2から永久に抜け出すための方法になる。

 教育を受ければ、ハードではなく、スマートに働けるようになる。

 あなたにとって一番貴重な資源である時間から、高いリターンを生み出せるようになる。

(P153)


(本稿は『THE WEALTH LADDER 富の階段 ── 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』の著者ニック・マジューリ氏へのインタビューをもとに構成しました)


Leave A Reply