
KPOPガールズ! デーモン・ハンターズのコラボ商品=各社提供(c)MONEYTODAY
【12月28日 KOREA WAVE】年末年始商戦を前に、韓国ファッション業界が消費者の心をつかむための動きを加速させている。景気低迷が長引く中、ブランドの知名度よりも、品質や機能性、そして自分にとっての実質的な満足感を重視し、「本当に必要な瞬間」にだけ財布を開く実利志向の消費傾向が強まっているためだ。各社は有名キャラクターを前面に出したコラボ商品で、感情的な満足を満たす戦略に力を入れている。
韓国のファッション企業LFによると、同社が展開するアクセサリーブランド「アテ・ヴァネッサブリューノ」がハローキティと協業したバッグ「ルボンバッグ」2種は、発売からわずか10日で初回生産分が完売した。初回生産分は市場反応を見るための数量で、想定以上の人気を集めたことを意味する。
バッグにはハローキティのシルエットを生かしたチャームが付けられ、キャラクター好きの消費者を狙ったコレクション性の高さが特徴だ。発売当日にはLFモールや29CMなど主要ファッションプラットフォームでバッグ部門のトップ10入りも果たした。
こうした動きは、消費トレンド分析書『トレンドコリア2025』が来年の主要キーワードとして挙げた「フィールコノミー(Feelconomy)」とも重なる。感情(Feel)と経済(Economy)を組み合わせた概念で、価格や機能だけでなく、商品がもたらす幸福感を重視する消費行動を指す。
人気を受け、アテ・ヴァネッサブリューノはハローキティ協業バッグ全モデルの追加生産を決定。キャラクター顔型のネックレスポーチやカードケースなど、ラインアップ拡大も検討しているという。
このほか、米国発のライフスタイルブランドUGGは、ルーニー・テューンズとのコラボ商品を発売。代表的なムートンブーツに、トゥイーティーとシルベスターの追いかけっこを刺しゅうで表現し、注目を集めた。
また、サムスン物産ファッション部門のブランド「エイトセカンズ」は、ネットフリックスのアニメ『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』と協業し、Tシャツやニット、アウター、パジャマ、バッグ、アクセサリーまで幅広い商品を展開した。
画一的なデザインよりも、キャラクター要素や個性的なディテールで自分らしさを表現したいという消費者心理が強まる中、ファッション業界はコラボ商品の比重を高めている。高物価が続く中で、大きな支出よりも「小さな満足」を積み重ねたいという需要の表れだ。
LFの関係者は「特にバッグや小物のように日常的に使うアイテムほど、フィールコノミーの効果が大きい」とし、「感情的満足度を高める協業商品を各社が相次いで投入する理由だ」と話している。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News
