芸能人の不自然な死がそのまま処理される恐ろしい背景とは…。

解剖解剖(写真は記事内容を表現したイメージです。画像生成AI「ChatGPT」を利用して作成しました)

ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんが23日、自身のYouTubeチャンネルで動画を更新。

「芸能人は解剖されない」との噂について、専門家は「なかなか解剖されないのが事実」と語り、反響が寄せられています。

【動画】不自然な死がそのまま処理される恐ろしい背景とは…

■芸能人は解剖されない?

千葉大学法医学教室・岩瀬博太郎教授を迎えた今回。前回は「心不全」=「なにもわからない」という意味だと伝えましたが、続いて丸山さんは「芸能人は解剖されないって本当ですか?」と、噂話の真相について問いかけます。

これに岩瀬教授は「有名人の多くの方が都内に住まれていますけれども…」と切り出し、「制度上の問題もあって、なかなか解剖されないのが事実ですね」と答えました。

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■警察と東京都監察医務院の判断

岩瀬教授は、他国の場合について「有名人は解剖しないと変な噂話が出てきて問題が起きるとされていて、解剖するようにしている国が多い」と説明。一方、日本の場合は自ら命を絶った人に対し、警察は「これは犯罪じゃない。司法解剖はしません」と判断するのだとか。

また、東京23区内で発生した不自然死について、死体の検案及び解剖を行う東京都の行政解剖施設「東京都監察医務院」は公衆衛生向上が目的のため、命を絶った人の解剖をしても「公衆衛生には役に立たない」という判断になるといいます。

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■非難の声への恐怖も

岩瀬教授は「メスを入れたら、誰かに文句を言われるかもしれないという恐怖もおそらくあると思う」「(警察も東京都監察医務院も)両方手を引いてしまうので、多くの有名人の方はほとんど、自ら命を絶った場合は解剖されない、ということが起きてます」と解説。

丸山さんは「どこかが手を挙げたら、制度上・立場上、解剖はできるんですよね?」と問うと、「解剖制度がひとつだけならやっていたと思う」「日本が複数制度を作ってしまったせいで起きる」と伝えました。

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■「こういう部署に予算を」

今回の話題には「よく調べもせずに警察が当日にすぐ自○って発表するの良くない。 そのせいで某俳優さんのファンは今も苦しんでる」「まさに死人に口なし 面倒臭いから、あえて放置して都合が良い事もあるんでしょうね…恐ろしい」「こういう部署に予算を付けないと!」などの反響が寄せられています。

「死人に口なし」と言いますが、亡くなった人の最後の声を聴くための「解剖」さえも、日本の複雑な制度や予算、そして誰かからの非難を恐れる空気によって阻まれている現状。

真相が曖昧なまま処理されることは、遺族やファンに癒えない傷を残すことにも繋がりかねません。“芸能人の訃報”の裏側にある「闇」に、改めて目を向けるべきですね。

■冬野とまと

千葉で生まれ、千葉で育ったアラフォーの編集&ライター。高校在学中にアメリカへ短期留学したことをキッカケに、卒業後はニューヨークの大学に入るも中退。

10年以上の放送作家の後ウェブの世界へ。多くのインタビュー経験を経てエンタメや社会問題の記事を書く日々。ときに、資格を持っている行動心理カウンセラーとして人の言動を研究することも。

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