ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 2025年もさまざまなコンテンツを届けてきたFOD。コメディーやBLから韓国ドラマまでさまざまな作品がそろったオリジナルドラマの中から、3人のドラマライターがイチオシ作品を厳選して紹介する!

柴犬好きライター・イチオシ!「今日のさんぽんた」

寒い冬にこそ見てほしい! ほっこり、まったりの“わんこドラマ”

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 田岡りき氏原作の同名コミックのドラマ化で、柴犬・ポン太(声・安田顕)と飼い主である女子高生・りえ子(新谷ゆづみ)の日常の1コマを切り取ったノスタルジックな脱力コメディー。1回に三つのエピソードが入るいわゆる「サザエさん」スタイルのドラマだが、このサイズ感が散歩のテンポにちょうどいい。

 この女子高生の飼い主・りえ子の価値観が、独特というかマイペースというかとにかくちょっと抜けていて、いつもポン太に「もっと早く気付けよ」とかなんとかツッコまれているのだが、その声は聞こえていないので、りえ子は全く反省しない。いくらおなかを壊してもアイスクリームばっかり食べてるし……。そんなりえ子のしょうもない“ひとりごと”に、ポン太がボソボソとツッコミながら散歩は進む。正確には小さなスケッチが重なるだけで(時間軸も行ったり来たりするし)物語は一向に進まないのだが、通して見ると1人と1匹(と友達たち)の歴史がそこはかとなく浮かび上がってきて、その世界観がクセになってくる。コミックの不思議な心地よさが見事に映像化されている。

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 ポン太に声を当てる安田は、自らドラマ化を提案したともいわれるだけにキャラクターの再現感はさすが! 年齢によって声を変えていたりもする。りえ子役の新谷ゆづみも、キュートでぶっきらぼうな大阪弁はりえ子そのもの。加えてポン太の表情や動きの素晴らしさと言ったら!! 柴犬が好きな人もそうでない人も、忘れていた何かを思い出したくなったらポン太に会いに来てほしい。

【コンテンツ情報】
「今日のさんぽんた」(全8話)
FOD
独占配信中

BL好きライター・イチオシ!「被写界深度」

学校の屋上で交わされる繊細な感情のやりとりがグッと心をつかむ

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 「被写界深度」が刺さるのは、揺れる青春の感情を言葉で説明するのではなく、まるで写真のピントを合わせるように、微妙な距離感を丁寧に描いている点にある。甘さを前面に押し出す恋愛でも、分かりやすい救いの物語でもない。幼い頃から一緒に音楽を奏でてきた友人に拒絶されたことで夢を手放し、自分を見失った早川秀一郎(宇佐卓真)と、カメラへの情熱を真っすぐに抱く紺野遼平(平野宏周)。正反対の2人が出会い、互いの空気を少しずつ共有していく過程が心を打つ。

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 学校の屋上という象徴的な場所で交わされる、視線や沈黙も印象的だ。友情から恋へと変わる瞬間をそっと刻み込み、2人の関係にリアルな痛みと温かさを与えていく。紺野への恋心を自覚しながらも、拒絶の記憶に引き戻され、本音をのみ込んでしまう早川。そのためらいが2人を一度引き離し、時間を経た再会の先で、紺野は初めて、あの頃の思いが何だったのかを知る。宇佐は笑顔の奥にある不安を自然ににじませ、平野は多くを語らずとも、たたずまいと視線だけで紺野の真っすぐさを伝える。2人の繊細な演技が、このもどかしくて優しい物語を、より深く、印象的なものにしている。

【コンテンツ情報】
「被写界深度」(全8話)
FOD
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青春好きライター・イチオシ!「ゲート・オン・ザ・ホライズン~GOTH~」

青春グラフィティーにミステリー要素が絡む“堤幸彦ワールド”がさく裂!

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 今年9月にプレデビューを果たした、BMSGの新グループ・STARGLOWのRUI、TAIKI、KANONが、オーディションプロジェクト「THE LAST PIECE」のTRAINEE(育成生)時代にトリプル主演し話題となった「ゲート・オン・ザ・ホライズン〜GOTH〜」。堤幸彦氏が監督を務める作品ということもあり、「ケイゾク」や「SPEC」が好きだった私は、胸が高鳴った。堤監督特有の独特な世界観、そして映像美にあっという間に胸をつかまれたが、ストーリー展開、そしてRUI、TAIKI、KANONの初々しい演技が回を追うごとにブラッシュアップされていくのも見どころの一つだ。

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 一見すると、南国を舞台にした青春物語かと思われるかもしれないが、そこに組み込まれる要素はコミカルでシニカルでエキセントリック。青春グラフィティーの要素はきちんと担保しつつ、考察がはかどるミステリー要素を加えることで“NEWスタイルな青春群像劇”に仕上がっている。普段アーティストである3人が徐々に俳優として覚醒していく姿も併せて堪能してほしいドラマだ。

【コンテンツ情報】
「ゲート・オン・ザ・ホライズン~GOTH~」(全8話)
FOD
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【FODプレミアム2025年人気作品ランキング トップ10】

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

 2025年にユーザーから最も人気を集めた作品ランキング「FODプレミアム2025年人気作品ランキング」が発表された(公開から90日間のユニークユーザー数を集計し、決定したもの)。トップ3は、いずれも今年フジテレビ地上波放送で大きな話題を集めたドラマが独占した。堂々の第1位に輝いたのは、芳根京子主演、本田響矢共演の「波うららかに、めおと日和」となった。

 なお、バラエティージャンルで最も多くの視聴者を集めたのは「タイムレスマン」(深夜0:15、関東ローカル)。海外ドラマジャンルでは、「マイ・ユース(My Youth)」が視聴者数最多となった。

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

ドラマライターのイチオシ・FODドラマ3選! 2025年ランキングも発表

第1位 「波うららかに、めおと日和」
第2位 「119エマージェンシーコール」
第3位 「続・続・最後から二番目の恋」
第4位 「愛の、がっこう。」
第5位 「Dr.アシュラ」
第6位 「問題物件」
第7位 「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」
第8位 「最後の鑑定人」
第9位 「あなたを奪ったその日から」
第10位 「明日はもっと、いい日になる」
※2025年1月1日~11月30日までのユニーク視聴人数を基に集計。動画ランキングは見放題対象作品の視聴数ランキング。
※作品は予告なく配信終了となる場合あり。

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