土肥 優扶馬

読書インフルエンサー

読書で得た知識をいかすには、どうすればいいのか。『賢者病 考えすぎて動けないがなくなる本』(サンマーク出版)を書いた土肥優扶馬さんは「本をまるまる1冊読み終えようとしなくていい。知識を日常に取り入れるためには、インプットよりもアウトプットに力をいれるほうが重要だ」という――。

※本稿は、土肥優扶馬『賢者病 考えすぎて動けないがなくなる本』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。


コーヒーを飲みながら本を読む人

写真=iStock.com/yipengge

※写真はイメージです



知識を定着させる黄金比「インプット3割、アウトプット7割」

持っている知識を使える知識に変えるためには、どうすればいいのでしょうか。意識すべきは「インプットとアウトプットをセットにする」ことです。


精神科医・樺沢紫苑の『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)では、知識を定着させる黄金比はインプット3割、アウトプット7割だと述べられています。脳科学的にも、知識は「人に話す」「書き出す」「行動に移す」といった外向きの活動によって長期記憶に残ることが明らかになっています。


では、この3:7の比率をどのように日常に取り入れればいいのでしょうか。


例えば本を読んだとき、読み終えてから感想をまとめようとするのではなく、気になった一文をスマホにメモするだけでもアウトプットになります。


料理のレシピを見たなら、その日の晩ごはんで1つ実践してみる。健康に関する本を読んだら、翌朝から1つだけ習慣に取り入れてみる。こうした小さな行動が、インプット3に対してアウトプット7を積み重ねることになります。


大事なのは「特別な準備をしなくてもできるアウトプット」を見つけることです。友人との会話で「昨日読んだ本にこんなことが書いてあったんだ」と話すのも立派なアウトプットですし、SNSに1行だけ感想を投稿するのもアウトプットです。


学びを日常に溶け込ませることで、知識は「頭にあるだけのもの」から「生活の一部」へと変わっていくのです。


本の内容を「全部試す」はNG、やるなら「1つだけ」

アメリカの組織行動学者デイヴィッド・コルブの「経験学習モデル」では、学びは「経験→省察→概念化→実践」という4つの流れを回すことで自分のものになるといわれています。これは難しい理論ではなく、日常の中で自然にできるシンプルな習慣です。


例えば、本を読んだときで考えてみましょう。


まずは「経験」です。読んで「いいな」と思ったら、小さく試してみます。健康の本を読んだら、翌朝はコーヒーの前に水を1杯飲んでみる。時間術の本を読んだら、今日だけは「やることを3つに絞る」と決めてみる。大切なのは「いきなり全部」ではなく「1つだけ」です。


次に「省察」です。やってみてどう感じたか、少し立ち止まって考えてみます。


「コーヒーを飲む前に水を飲んだら、意外と頭がスッキリしたかも」

「やることを絞ったら心に余裕ができたな」


そんな気づきをメモに残すのもおすすめです。逆に「これはちょっと合わなかったな」と思うことも大切な学びです。


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