公開日時 2025年12月13日 17:35更新日時 2025年12月13日 18:07
![]()

衣類ごみ削減に向けた行動計画の取り組み例
この記事を書いた人
![]()
共同通信
まだ着ることが可能なのに捨てられる衣類を減らそうと、環境省が対策に乗り出した。製造過程で膨大な二酸化炭素(CO2)を排出するなど環境負荷が大きいためだ。再利用の拡大をはじめ、社会全体で取り組むべき行動計画を来年3月までに策定。ファッション由来のごみ削減に向け、自治体や企業、家庭に協力を呼びかける。
環境省によると、2024年に国内で新規供給された衣類は82万トンで、大部分は輸入品だ。別の推計では、染色や輸送の過程で1年間に消費される水の量は83億8千万立方メートル、排出されるCO2は9500万トンに上る。
古着屋への売却や繊維素材としての再生利用は進まず、年間で56万トンが焼却・埋め立て処分されている。そのうち90%は家庭からの排出分だ。
行動計画は、環境に配慮した「循環型ファッション」を推進するため、使用済み衣類を回収するシステムの整備や再利用拡大、製品寿命の延長など五つのテーマを設定。各テーマでの国や自治体、企業、家庭の取り組みをまとめる。
自治体に対して資源回収率の向上に加え、再利用を求める住民とのマッチングの実施を要請。企業に修理・再利用しやすい製品設計を求め、家庭には衣類回収への協力や環境に優しい製品の購入を呼びかける。
国は、自治体や企業と連携した情報発信の強化や購入キャンペーンを実施。これらの取り組みを通じ、家庭からの廃棄量を30年度までに20年度比で25%減らすとした政府目標の実現につなげたいとしている。