
【画像・写真2枚目】「アイドルはレスしてなんぼ」純情のアフィリア・葉山カナが新曲に込めた闘志…クールな瞳で狙う“チュッ”の一撃(撮影・皐月 ユナ)
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学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」が約2年ぶりとなるニューシングル「カオスなムーブでラブリのバグ!?」をリリースした。グループ加入10周年の節目を迎えた葉山カナが、東京・越中島のスポニチ東京本社での単独インタビューに応じ、自身のアイドル人生に起きた“カオス”な出来事と、それを笑顔で乗り越えさせた一節の歌詞について語った。(「推し面」取材班)
【葉山カナ 連載①】「アイドルはレスしてなんぼ」
「カオスなムーブで――」。新曲のタイトルを地で行くような、冷や汗ものの経験がある。
ある年の夏フェス、大観衆の前で1曲目をパフォーマンスしていた時だった。激しいダンスの最中、衣装の下に着ていた白いキャミソールがずり落ち、スカートの裾からポトリとステージに落下した。
「1曲目が終わる瞬間にボトッと落ちてしまって。遠目に見たら完全に『白いパンツ』じゃないですか。よりによってフェスという大舞台で、パンツを落としたアイドルだと思われたらどうしようって、頭の中は真っ白でした」。
絶体絶命のピンチ。だが、ここからの行動が“現場叩き上げ”の真骨頂だった。曲が終わりMCに入った瞬間、落ちたキャミを何事もなかったかのように回収して舞台袖へ放り投げ、涼しい顔でライブを完走。さらにその後の特典会では、ファン一人一人に「あれはパンツじゃないからね!」と訂正して回ったという。
「今ではもう笑い話です。乗り越えました!」。あっけらかんと笑うその姿には、どんなトラブルもエンターテインメントに変えてしまう、10年選手のたくましさが宿っていた。
そんな強心臓の持ち主だが、元々はアイドル志望ですらなかった。
出身は名古屋。アニメや初音ミクを愛するごく普通のオタク少女は「名古屋 メイド喫茶」と検索して見つけた「アフィリア・ダイニング」でアルバイトをしていた。「そのまま普通に就職するつもりだった」という人生の軌道を変えたのは一通のダイレクトメッセージ(DM)だ。
「ある日突然、プロデューサーの志倉千代丸さんからTwitter(現X)に届いたんです。『アイドル興味ない?』みたいな、すごいキラキラした文面で(笑)」。
もしあの誘いがなければステージ上で輝く今の姿は存在しなかった。不思議な運命に導かれ、不慣れな東京へ。親への説得や過酷なレッスンを経て、スポットライトの下に立つことになった。
華やかな世界に飛び込んだものの、現実は甘くない。睡眠時間を削る激務、朝まで続くMV撮影、思うようにいかない日々。心が折れそうになる瞬間もあった。それでも「大変アピール」をせず、常に笑顔でいられた背景には、敬愛する「ももいろクローバーZ」の存在がある。
自身がアイドルを目指すきっかけにもなった楽曲「Dの純情」。その中にある一節が職業観を決定づけた。「『好きなことは苦しくったって努力と感じないよ』という歌詞があるんです。その言葉が本当に好きで。アイドルは自分がやりたくてやっていることだから、練習がキツくても、寝られなくても、それは『苦しい努力』じゃないんだって」。
この哲学こそが強さの源泉だ。ピンチも疲労も、全ては「好きなこと」の一部。だからこそ同期である10期生の渚カオリ、寺坂ユミと共に、「あの時は大変だったね」と笑い飛ばすことができる。
「両親も今ではライブに来てくれる。この道を選んでよかったと胸を張って言えます」。新曲を引っ提げ、またステージに立つ。どんなカオスが襲おうとも歌うことは止めない。“好き”という最強のエネルギーが葉山カナの背中を押し続けている。
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