痛みや悲しみを抱えているから、私たちは音楽でつながれる。ちゃくらがメジャーデビューを発表して思ったことちゃくらのライブを観ていると、人間には弱い部分やダメな部分があるからこそ、愛が生まれるのだろうなという大事なことに気づかされる。

「負けヒロインの私もこれで終幕」という宣言のもとに歌われた“終幕”からも、「痛みや悲しみを忘れないで生きていてくれてありがとう」と呼びかけて始まった“今私生きている様だ”からも、彼女たちが日々葛藤しながら生きていて、それが歌になることで、みんなの心の支えになっていることが伝わってきた。そして、ちゃくらの歌が心に刺さるということは、自分が彼女たちと同じように毎日の生活で奮闘し続けているという証拠だ。ちゃくらの音楽を聴いていると、大変な日々もダメな自分も悪くないと思えてくるのだ。

ワキタルル(B・Cho)のエモーショナルなMCのあとに披露された新曲の“ガールズバンドは死なない”は、そんなちゃくらの生き様をさらけ出した真骨頂の歌でありながら、新しい手触りのサウンド感で、場の空気を緊迫させるオーラを放っていた。

それもそのはず。この日、ちゃくらは来年の6月にメジャーデビューすることを発表した。“ガールズバンドは死なない”は、これからちゃくらが「本物」のロックバンドに極まっていくための序章の歌だったのだろう。ちゃくらには、ガールズバンドの限界を突破してほしい。(有本早季)

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