第一部
講演者:KPMG Forensic & Risk Advisory  シニアマネージャー 塩野 祐輝

第一部では、「企業不正の調査実務<第2版> -徴候の検知から調査技術、事後処理まで-」の内容を概観します。
前半部分では、(1)本書籍のコンセプト(2)想定読者層(3)執筆陣(4)初版からのアップデートについて簡単に言及した上で、初版刊行時(2012年)からの企業を取り巻く社会・環境の変化/調査実務の変化について説明します。
後半部分では、本書籍の目次(第1章から第11章まで)に沿って主なアップデートを概観した上で、各章の内容を一行で簡単に紹介します。

第二部
講演者:KPMG Forensic & Risk Advisory  シニアマネージャー 床井 宏行

第二部では、昨今の企業不正のトレンド及び不正調査の基本的な流れを取り扱います。
前半部分では、KPMGが2024年に実施したFraud Surveyの結果に基づき、不正の発生状況や発生した不正の内容等について昨今の企業不正のトレンドを押さえるとともに、会計不正等の主な手口を解説します。
後半部分では、「不正の兆候の把握」「初動対応」に始まり「不正調査後の対応」に至るまでの不正調査の基本的な流れを概観します。

第三部
講演者:KPMG Forensic & Risk Advisory 執行役員パートナー 佐野 智康 

第三部では、企業不正の調査において重要性を増している「データ分析」及びAIを活用した不正検知の取組み事例を取り扱います。
前半部分では、各種データ分析ツールの登場やAI技術の進歩といった社会の変化に伴い、企業不正の調査において重要性を増している「データ分析」について、一般的な手順のほか豊富なシナリオ解説やケーススタディを交えて分かりやすく解説します。
後半部分では、日本企業の不正リスク対策の課題と現実を踏まえ、AIを活用した不正検知の取組み事例として、(1)決算データを活用した「子会社分析ツール」と(2)仕訳データを活用した「AI仕訳分析ツール」を紹介します。

第四部
講演者:KPMG Forensic & Risk Advisory 執行役員パートナー 岩田 知孝

第四部では、M&A実行時の不正対応方針及び実際の調査手続の実施例等を取り扱います。
前半部分では、海外の買収子会社における不正発覚が増加しつつある昨今の潮流を踏まえ、M&A実行時の不正対応方針について、不正発見の阻害要因毎の対処策を概観します。
後半部分では、(2)買収子会社における不正リスクシナリオ策定(2)段階的な調査手続の実施例(3)ステージゲート法の考え方、について具体的に解説します。

 

第五部
講演者:KPMG Forensic & Risk Advisory  シニアマネージャー泉谷 夏子

第五部では、品質不正の類型・発生原因の特徴のほか、品質不正の予防・検知・対処に係る論点を取り扱います。
前半部分では、品質不正の類型を整理するとともに、品質不正の発生原因の特徴について過去の品質不正調査の実務経験を踏まえて解説します。
また、近年の品質不正事例の傾向に基づく考察を踏まえ、品質不正の予防・検知・対処についてマネジメントとして考えるべき論点を具体的に解説します。
 

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