(CNN) 今をときめく大物カップル、ティモシー・シャラメとカイリー・ジェンナーが8日夜、ハリウッド映画「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」のプレミアに登場した。頂点を夢見る卓球プレーヤーをシャラメが演じる同作のプロモーションとして、2人はオレンジ色のペアルックに身を包んだ。オレンジ色は劇中で使われるピンポン球の色。
シャラメの単色スーツとジェンナーのカットアウトマキシドレスはどちらもロサンゼルス発のブランド、クロムハーツのデザインで、シルバーのクロス型の金具がアクセントになっている。シャラメのルックは劇中に登場する自身へのオマージュとして(あるいはちょっと試合をしたい時のために)、同じくクロムハーツの豪華な卓球ラケットケースで仕上げられていた。
2人のスタイリングは魅力とスマートさがうまく融合していた。今日のレッドカーペットは映画のマーケティングを仕掛けるうえで重要な延長線上にある。シャラメとジェンナーのペアルックは、熱狂的な拡散を示す要素をすべて備えており、大きなプロモーション効果も発揮した。普段は関係をプライベートにとどめ、インタビューでもお互いのことを語ることもなく、インスタグラムで投稿し合うという現代の慣習さえも控えていた2人だが、今回のペアルックはカップルであることをこれまでで最も公にアピールするものとなり、ファンからも批評家からも好評を得た。
衣装は、メソッドドレッシングとパーソナルスタイルの間の重要な境界線をしっかりと踏まえ、映画を彷彿(ほうふつ)とさせるディテールが十分に散りばめられながらも、不自然な衣装に見えないよう工夫されている。特に鮮やかなオレンジ色は、これまで映画のプロモーションキャンペーンで飛行船やトレーニングウェア、ポップアップスペースなどに登場してきた。これはまさに「ブラット」マーケティングと同じ流れと言えるだろう。チャーリー・XCXが2024年にリリースしたアルバムは、スライムグリーンのジャケットと楽曲が、夏の間ずっと文化的な話題を呼んだ。

新作映画「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」のピンポン球と同じオレンジ色のペアルック。クロムハーツがデザインした/Monica Schipper/Getty Images
広告戦略が巧みだっただけでなく、このカップルは、自分たちが生まれて間もないころにピークを迎えたセレブの伝統を継承してもいた。それは、2人の関係を象徴しうる、すばらしくコーディネートされたペアルックだ。ジャスティン・ティンバーレイクとブリトニー・スピアーズといえば、01年のレッドカーペットに登場したときのデニムのペアルックが思い浮かぶだろう。同様にデービッド・ベッカムとビクトリア・ベッカムの結婚生活についても、2人が1999年の結婚式で着用した紫を基調とした衣装や、ペアのレザーパンツなしには語れない。
ジェンナーとシャラメに何が起ころうとも、少なくとも今回のイメージは残り続けるだろう。
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原文タイトル:Look of the Week: Timothée Chalamet and Kylie Jenner know how to promote a movie(抄訳)
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