来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の新キャスト10人が発表。竹中直人が5年ぶり4回目の大河出演で、茶器「平蜘蛛」でも知られる戦国武将・松永久秀役を演じる(C)NHK
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 俳優の仲野太賀(32)が主演を務める来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(1月4日スタート、日曜後8・00)の新キャスト10人が決定し9日、公式サイトなどで発表され、俳優の竹中直人(69)が大和国の戦国武将・松永久秀役を演じることが明らかになった。大河出演は2021年「青天を衝け」以来5年ぶり4回目。主演を務めた1996年「秀吉」、14年「軍師官兵衛」と大河で2度、豊臣秀吉を演じた“秀吉俳優・竹中”が30年ぶりに“豊臣大河”に加わる。

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。戦国乱世を舞台に、夢と希望を胸に突っ走る豊臣兄弟の奇跡の下克上を描く。主人公は“天下一”の補佐役・豊臣秀長。兄・豊臣秀吉役を俳優の池松壮亮が演じる。

 竹中が演じる松永久秀は、下剋上を体現する大和の雄。数多の裏切りと変わり身の早さゆえに周囲から恨みを買うことが多い。織田信長(小栗旬)が足利義昭を奉じて上洛すると、いち早く織田に臣従。小一郎(仲野太賀)たちとも関わりを持つことに。茶人としても高名。

 天下一の名物と謳われる茶器「平蜘蛛(ひらぐも)」でも知られ、20年「麒麟がくる」においては吉田鋼太郎が熱演。第40話のサブタイトルは「松永久秀の平蜘蛛」だった。

 竹中は「やったぁ!また大河ドラマに出演できる!うれしいな!今回の大河ドラマは、あの松永久秀をどのように描くのか?これはかなり楽しみだぞ!と思いました」と歓喜のコメント。

 「意気込みはがっつりあります!しかし、それは脚本家のみが知ることではないでしょうか…。どこまで脚本家の八津弘幸さんが松永久秀を描いてくださるか…それによって役は大きく変化していくと思います。ぼくは八津さんの描いた世界にただただ身を委ねながら揺蕩(たゆた)うのみです!」と張り切っている。

 大倉孝二が小一郎の幼なじみ・直(白石聖)の父で土豪の坂井喜左衛門役、宮川一朗太が寧々(浜辺美波)の父・浅野長勝役、森口瑤子が寧々の母・ふく役、菅原大吉が織田家筆頭家老・佐久間信盛役、諏訪太朗が織田家家老・林秀貞役、水橋研二が槍の名手で森蘭丸の父・森可成役、池田鉄洋が信長が絶対的な信頼を置いた家老・丹羽長秀役、白洲迅が精鋭部隊の一つ「黒母衣衆(くろほろしゅう)」の筆頭に上り詰めた佐々成政役、金井浩人が信長と弟・信勝の両方に仕えた経験を持つ佐久間盛重役を演じる。

 高橋優香子プロデューサーは「豪傑な人物像で有名な松永久秀には、過去大河で2度の“秀吉経験”をお持ちのレジェンド・竹中直人さんをお迎えしました。主人公たちとの化学反応に、是非ご期待ください」とアピールした。

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