これまで、芸人、俳優、ラッパー、声優、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍してきたゆりやんレトリィバァ。そんなゆりやんのいままでの恋愛のすべてが詰め込まれた初監督映画『禍禍女』が2026年2月6日(金)より公開となる。本作より、本予告と本ポスターが到着した。

【写真を見る】シンガポール国際映画祭に登壇したゆりやんレトリィバァと南沙良【写真を見る】シンガポール国際映画祭に登壇したゆりやんレトリィバァと南沙良[c]2026 K2P

2021年、あるテレビ番組で次に挑戦したいこととして「映画監督」と発言したゆりやんを観た本作のプロデューサーがコンタクトを取り始動した本企画。2024年のカンヌ国際映画祭の開催期間中に、カンヌの地で映画監督デビューが発表され話題になった。プロデューサーは、撮影までの約1年間、ゆりやんと頻繁に会って恋バナを聞き続けたという。

昨年夏に撮影され、今年夏に完成を迎えた『禍禍女』の快進撃は目覚ましく、これまでに、世界各国22の国際映画祭に正式出品、ノミネートされ、第45回ハワイ国際映画祭ではハレクラニ・ヴァンガード・アワードを受賞。カナダの第54回モントリオール・ニュー・シネマ国際映画祭ではTemps O(テンポ・ゼロ)部門の観客賞を受賞し、さらにイタリアで行われた第8回モンスターズ・ファンタステック映画祭では国際長編映画コンペティション部門で「最優秀作品賞」を受賞。さらに、台湾の第62回台北金馬国際映画祭にて、同映画祭では日本人映画監督として史上初の快挙となる、NETPAC賞を受賞するなど、来年2月6日(金)の日本での公開を前に海外映画祭“4冠達成”という異例の快挙を成し遂げ、すでに世界から大きな注目を集めている。世界を驚かせたゆりやんレトリィバァ初監督作『禍禍女』の全貌がいよいよ明らかになる。

先日、本作の主人公である美大生の上原早苗を演じる南沙良をはじめ、豪華キャストの発表と共にSNSでは早くも大きな話題を呼んだ本作。映画祭での受賞状況が話題になりながらも、なかなか本編の様子が明らかになっていなかった本作。

今回解禁された本予告では、これまで謎のベールに包まれていた本編の内容がついにお披露目。 “好きな人が、別の人を好きだった——。”多くの人が胸のどこかに抱えている淡い恋の痛みから始まり、恋愛映画史上“最狂”の復讐劇へと急転直下し物語がみるみる加速。“愛”と“狂気”が渦を巻きながら雪崩れ込んでくる、圧倒的インパクトの映像が連続し、二転三転とジャンルもホラーから恋愛からヒトコワまでどんどん変化していく。

穏やかな微笑みから一転、「私の方が可愛いやんか!」と嫉妬で悶える南。「スキなのは、私だけのはずだけど!」と迫力満点の表情を見せる寺本唯役の高石あかりの姿など、思わず共感してしまう(かもしれない)、そんな印象深いセリフが飛びだす場面が連続。また、アオイヤマダ、田中麗奈が見せる狂気の表情とは対照的に、前田旺志郎、鈴木福、九条ジョーら男性陣が恐怖に凍りつく姿も印象的だ。謎の霊媒師、斎藤工の存在も強烈なインパクトを残している。そして、物語をさらに狂わせ、恐怖を決定的に深めていく“謎の存在”──「禍禍女」。「禍禍女」とは、いったい何者なのか?

さらに、あわせて解禁されたのは、無数のハートのシルエットと、鮮やかなターコイズグリーンの目玉に熱い濃厚なキスをする女性が掛け合わされたなんとも衝撃的な本ポスタービジュアル。気を抜けば吸い込まれそうな漆黒の瞳に、乱れた長い髪の毛、そして真っ赤なマニキュアと唇。果たして、この女性が「禍禍女」なのか?そして、口に入れられたこの目玉が意味するものとは?

そしてこのたび、現地時間11月27日〜12月7日に行われた第36回シンガポール国際映画祭のアジア長編映画コンペティションに選出され、公式上映に監督のゆりやんと主演の南が参加。本映画祭は、1987年から始まった、シンガポール最大かつ最古の映画祭。これまで日本作品では、2017年に役所広司がアジア映画への貢献を認められた人物に贈られる「シネマ・レジェンド賞」を受賞しているほか、本作がノミネートされているアジア長編映画コンペティション部門では、2006年に、『やわらかい生活』(06)、2001年に『EUREKA(ユリイカ)』(01)が最優秀アジア長編映画賞を受賞。ゆりやん監督と南は、12月6日、7日の公式上映ののちに行われたQ&Aに登壇、そして映画祭最終日の7日夜の授賞式に参加した。

共感できるかもしれない、“ヤバい映画”と評される『禍禍女』。ゆりやんレトリィバァが贈る恋と狂気の物語をお見逃しなく。

文/サンクレイオ翼

※高石あかりの「高」は、「はしごだか」が、「Temps 0」の「0」はスラッシュ付きOが正式表記

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