公開日時 2025年12月08日 05:00
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県出身の友利翼監督(手前中央)、俳優の小橋川嘉人さん(同2人目)と、演者・制作スタッフら=12月、京都府
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琉球新報朝刊
沖縄市出身の友利翼さん(42)が監督と脚本を手がける短編映画「きりさめに」の制作が大詰めを迎えている。作品は、京都を舞台に夢を諦めかけていた画家の男性の再起を通し、夢や希望との向き合い方、心の葛藤などを温かく描くヒューマンドラマ。那覇市出身の俳優・小橋川嘉人さんが主演を務める。来年1月完成予定。
友利監督は「若くして共に沖縄を離れ(小橋川さんは)役者として、自分は映像制作の現場で奮闘してきた。夢を追う主人公は、自分たちとも通じる点がある」と話し、今作は「集大成になる」と語る。
19歳で上京した友利監督は、テレビ局のアシスタントディレクターなどを経て、現在はフリーで映像制作を手がける。これまでに、沖縄の動物園を舞台にした「レンブとゆりかご」や、阿波おどりを通して少女が成長する物語「ぞめきのくに」を制作し、国内の映画祭で受賞するなど評価を得ている。友利監督は「人と人との触れ合いや、日常の何げない優しさ、美しさ、希望を表現した。夢を抱くことの大切さを届けたい」と強調した。今作は海外コンクールへの出品を計画していて、12月29日まで、クラウドファンディング(モーションギャラリー)で制作費などの協力を呼びかけている。(高辻浩之)





