アジアの優秀なコンテンツを選出する国際賞「アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード 2025」がシンガポールで開催され、フジテレビの報道番組『新証言×新事実 世田谷一家殺害事件「解決への鍵」』が、ニュース番組部門(BEST NEWS PROGRAMME)で最優秀賞を受賞した。

この番組は、日本で最も広く知られている未解決事件について、綿密な調査報道によって新たな事実を掘り起こした点が高く評価された。独自入手した現場写真や警視庁が極秘に行った犯人のDNA解析などから新たな犯人像を浮かび上がらせることに成功。犯人逮捕に向け、アメリカで犯罪捜査に用いられているDNAプロファイリング技術を日本に導入するための法整備の必要性を訴えた。

長期未解決事件の犯人逮捕のため、今何が必要なのか、それに的を絞った高いジャーナリズム性と、犯罪事実に対する明晰さと深い洞察、そして真相に迫ろうとする姿勢が審査員から強い支持を得ての最優秀賞受賞となった。フジテレビの番組が最優秀賞を受賞するのは初めてとなる。

その他同局からは『中村屋ファミリー 父が遺した約束…硫黄島の奇跡』が単発ドキュメンタリー部門(BEST DOCUMENTARY PROGRAMME – ONE-OFF)で日本代表に選ばれ最優秀賞にノミネートされていた。

「アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード」は、アジア・太平洋の17の国と地域から選出されたコンテンツの中からNo.1を決め、世界に発信する国際賞。2018年から始まったこの賞は、それぞれの国・地域で一作品が代表に選ばれ、ナショナルウィナーとして最終審査に進む。

上法玄フジテレビ報道局解説委員 コメント

「この度は国際的な評価をいただき感謝の念に堪えません。支えて下さった多くの皆さまに厚く御礼申し上げます。発生から24年、これまで語り尽くされた未解決事件を、独自情報を元にもう一度徹底検証し、新たな犯人像を掘り起こすこと、今後の捜査に一番必要なことは何かを提言すること、この2点に焦点をあて制作しました。長期未解決事件の犯人逮捕に向け一番大事なことは、真相究明を求める報道の歩みを止めないことだと信じています。これからも未解決事件に新たな角度から焦点をあてて調査取材をし続け、新事実を発掘してまいります」


(C)フジテレビ

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