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エピソード14『似た者同士』“Peas in a Pod”

あらすじ

サマンサとスコッティが訴訟で対決することになり、ハーヴィーはどちらの味方になるか選ばねばならなくなる。

ネタバレ感想

スコッティの再来です。

サマンサの依頼人がカード会社と結んだモバイル決済の3年縛りの契約をまだ3ヶ月目なのに解除したいから協力しろと頼まれるカトリーナ。

「信託を介した支払いに変え、逼迫させ買収したい」思惑があり、探し物が得意なカトリーナに判例を見つけて欲しい、それで貸し借りはチャラにする、と問答無用です。

カード会社側の代理人はなんと、担当者が急遽変わってスコッティに。

サマンサとスコッティの対決とは見ものですよ。

「彼女は“仕事”の名目で倫理違反や不法行為を繰り返してる」と証拠資料付きでサマンサを責め立てるスコッティは、サマンサがライバル社に接触したのも契約違反だと判事に訴えました。

信託を介することは認められず、やりこめられたサマンサの逆襲が始まりそう。

自動でインスリン投与ができる装置のせいで妻を殺されたと主張する〈ケンドリック〉が、アレックスの顧客であり装置の会社の〈トニー〉に裁判を仕掛けるようです。

装置の不具合はなく、本当は夫のミスが原因なはずだと確信するトニーは、同時に妻を亡くした夫を糾弾する度胸がアレックスにはないと思っている様子。

リプシッツ先生が患者に訴えられ、「プライベートなことは放っておいてくれ」と言われながらも心配のあまり勝手に調べ始めるルイス。また代表の仕事はそっちのけです(笑)

患者が躁状態になって建設現場で事故を起こし重症者が出たらしく、先生の処方ミスが問われていました。

二流の弁護士〈ディック・コーマン〉を雇った先生が医師免許を失うようなことになれば、先生に依存気味なルイスにとっても大打撃。

リプシッツ先生には多大な恩もありますし、どうにかして自分を雇わせるための作戦はないかとドナにアドバイスを求めています。

誰にも言っていないはずのライバル社との接触と、相手方の弁護士がスコッティだと聞かされたカトリーナ。

スコッティは元社員なだけじゃなくハーヴィーの元恋人だったから情報がハーヴィーから漏れた可能性があると聞いたサマンサはご立腹でハーヴィーに詰め寄ります。

何も知らなかったハーヴィーは、新代表になったサマンサのことを『ただの無名ではなく、汚いこともできるやり手』だと評価しており、結果的にその言葉がスコッティを助けるヒントになっていただけ。

スコッティのことで自分が関与してもロクなことにならないと分かっているハーヴィーなので、間に入ってサマンサを助けることを嫌がり、「彼女は私を怒らせた。報いは受けさせる。彼女を助け私を邪魔するのはやめて」と鼻息の荒いサマンサにやれやれの表情。

サマンサを手伝っているカトリーナを柄にもなく休憩室で待ち伏せて状況を聞き出しました。

完膚なきまでに圧勝したがっているサマンサとスコッティをこれ以上闘わせまいと、スコッティのところへ行って歩み寄りを提案しましたが、スコッティはそんな生温い話に乗るような性格でもありません。分かっていただろうに。

大切な人のこととなるとカッとなりやすいルイスをよーーく知っているだけに自分の弁護は任せたくないリプシッツ先生。

しかしそこはルイスが説き伏せ、とある条件付きで代理人の座を任せてもらいます。

夫の〈カール〉を糖尿病で亡くしており、装置のせいだと思いたい気持ちはよく分かるけれど、装置がなければカールが延命できなかった、という事実をアレックスに伝えたグレッチェン。

自分のミスで顧客を失ったアレックスの背中を押そうとしているのです。

弁護士にしては優し過ぎるところがあるアレックスも、グレッチェンの言葉は助けになった様子。

業績がいいと見せかけているカード会社の顧客の6割が架空アカウントだと暴くカトリーナ。

相手方も必死だったのはこの重罪を隠すためだったと納得です。

かなり有利な情報なのでいくらでも交渉の余地があるのに、裁判でスコッティを叩き潰そうとするサマンサを誰が説得できるのか。

実はスコッティもこの不正に関与しており、サマンサが容赦ないことをハーヴィーから聞かされて不安になってドナのところへ。

依頼人が作った偽アカウントを隠蔽したのはスコッティで、「もうやってないし、バレたら罪のない多くの従業員が失業する。ハーヴィーにサマンサを説得させて」と、自分よりも説得できる可能性が高いドナに頼み込みました。

ドナからは、『今後二度と事務所に近付くなという条件。

ハーヴィーはスコッティの不正を知っていましたが、助けに行った自分に「くたばれ」と言ったスコッティに対して意地になっています。

彼女に何度も助けられたことや、ハーヴィーもテディの従業員を守るために似たようなことをしたと指摘するドナ。

「俺が口を滑らせたせいでサマンサが不利になったのに、その上見逃せなんて頼めるわけがない」と反論するハーヴィーに、「それでも私ならサマンサに手を引くよう頼むわ」と追撃しました。

交渉の場で、糾弾されたケンドリックは「確認した」の一点張り。

その言葉が気に掛かり、グレッチェンにも相談すると、「本当に確認していたなら彼に非はないわ。まずは原因を突き止めて」と言われるアレックス。

調べ直してみると、カートリッジの更新ソフトが誤作動の原因だったことが判明してしまいます。

トニーに告げても死人が出ていながら「このことは黙っていてくれ。君の務めは私の会社を守ることだ」と、いかにもアレックスが嫌いそうな卑怯者の台詞だな。

専門家の〈ポール・バクスター〉が処方ミスを証言するらしく、金で動く男ではないバクスターが証言するというのなら本当に自分の処方ミスかもしれないと考えるリプシッツ先生。

諦めないルイスに対し、「患者まで証言台に呼んで何があれば後悔してしまう」と譲らない先生の、自分の身より患者を守る医師としての倫理観なアッパレです。

この期に及んで、リプシッツ先生には内緒で患者のことも脅して証言台に立たせようと策を練るルイスのことはドナが止めてくれます。

この流れでドナは自分が依頼人でもあるトーマス・ケスラーと付き合い始めたことを報告してルイスからはお墨付きを貰いましたが、ハーヴィーにはまだ切り出せていないまま。

 

患者に会いに行き、弁護士としてではなく、同じ患者として情に訴えかけたルイス。医師免許を失ってでも患者を守ろうとしている先生は世の中に必要な存在です。

仕事を失った彼には、顧客の大手建設会社への口利きを約束して、先生への訴えは取り下げられそう。

サマンサにスコッティとの和解を頼んでも、彼女からしてみればハーヴィーが元恋人を守ろうとしているだけに見えてしまいます。

しかし、カトリーナも「人を陥れなくても勝てるのにそんなに復讐が大事?非難される行動を取るのがそもそも間違いなのよ。過去は変えられなくても今から変わればいいし、ハーヴィーたちに貸しを作れる」と追撃してくれて、サマンサは和解に応じたようです。

 

スコッティからお礼の電話があり、「約束通りもう彼には近付かないわ。いつか彼が、自覚するといいわね」と意味深な言葉が……!!!

やっぱりそうだよなぁ。トーマスは当て馬ということでよろしいでしょうか?

またしてもグレッチェンに背中を押され、ケンドリックに不具合の調査結果のコピーを渡しに行くアレックス。

交渉の場で人殺し扱いしたことを誠心誠意謝罪し、それでもこれは稀な事故で、公になれば装置を利用する大勢が命綱を失うことになるので、どうか会社を潰すようなことはしないで欲しいと懇願します。

 

結果として、多大な和解金は要求されるも、装置の不具合で死亡事故が起きたことは内密にすることが出来ました。

弁護を任せるにあたってリプシッツ先生か出した条件というのは、『今回の件がすべて片付いたら主治医を辞める約束』でした。

患者が主治医のことを知り過ぎているのは良くない状況で、それを承知で弁護を引き受けたルイスですが、「3年前の私なら患者を証言台に引きずり出し精神的に追い詰めたはずだ。だが先生のお陰で私は変われた。人間らしさを見せてくれたのがよかったんだ」と反論して、これまで通り担当してもらえることに。

スコッティからの電話でドナに関して何やら言われた様子のハーヴィーがモジモジしている隙に、トーマスがドナをデートに迎えに来た場面に鉢合わせ。

ハーヴィーは失って初めて気付くパターンがあまりにも多過ぎますが、今回もそうなるのでしょう。

手持ち無沙汰になってサマンサを飲みに誘い、この2人に後腐れがなくなったのは良かったです。

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▼次回、エピソード15

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