今年で25回目を迎えた「YKKファスニングアワード2025」。2001年のスタート以来、累計147,000点以上の応募が寄せられる、日本最大級の学生ファッションデザインコンテストだ。今年はアパレル部門とファッショングッズ部門を合わせて7,763件のエントリーが集まった。11月18日(火)に開催された授賞式とその裏側にEYESCREAM編集部が潜入!学生たちの情熱と素晴らしい作品たちをPhoto Report形式で届けたい。

授賞式では、29点の入選作品がランウェイを歩いた。学生が制作した作品を、一流モデルが着用して登場。YKKのファスナー、バックル、スナップ&ボタンなどを活かしたデザインが、照明や動きによって立体的に見える構成となっている。ステージは業界のプロが演出を担当しており、学生作品を最大限に視覚化する仕組みが整えられていた。各作品のディテールが分かりやすく見えるよう、モデルの動きや立ち位置も計算されている印象だ。

ショー後に行われた授賞式では、7,763点の応募作品の中からグランプリ、優秀賞、審査員特別賞、YKK特別賞の計8点が発表された。グランプリは、アパレル部門が文化服装学院の今野奏さん、ファッショングッズ部門が同じく文化服装学院の鳥居遼太郎さん。今回から新設された「サーキュラーデザイン特別賞」には今野さんが選ばれ、アパレル部門グランプリとのダブル受賞となった。各学生が作品を手に壇上に立ち、結果を受けて互いに声を掛け合う姿も見られた。

アパレル部門 グランプリ・Circular Design特別賞 今野奏さん(R)

ファッショングッズ部門 グランプリ 鳥居遼太郎さん(R)

ファスナーやボタンといった小さなパーツを起点に、学生がどのように発想を広げるのか。その使い方が一堂に集まるのがYKKファスニングアワードであり、25回目の今年も多様な視点とアプローチが満載の内容となっていた。
学生たちの情熱が集まる本アワードに来年以降も注目していきたい。


アパレル部門 審査員特別賞 石原実紅さん(R)

アパレル部門 YKK特別賞 Yoon Myat Su Linさん(R)

ファッショングッズ部門 審査員特別賞 増田凌さん(R)

ファッショングッズ部門 優秀賞 磯貝祐太さん(R)

アパレル部門 優秀賞 内藤琢斗さん(R)

ファッショングッズ部門 YKK特別賞 萩原奈音さん(R)

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