掲載日
2025年12月3日
Lystは恒例の「Year in Fashion」レポートを発表し、ミュウミュウが2025年のリーディングレーベルに選出され、この称号を3年連続で守ったことが示されました。
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Miu Miu – 2025年春夏 – ウィメンズ – フランス – パリ – ©Launchmetrics/spotlight
同プラットフォームは世界で1億6,000万人以上が利用しており、データの信頼性も高いことから、ミュウミュウの「型破りでハイパーフェミニンなアイデンティティはオンラインで共鳴を生み、スタイリングやショッピングのトレンドを形成し続けている」と述べています。
さらに、親会社のプラダ・グループにとっても喜ばしいニュースが続き、シグネチャーブランドのプラダも今年は好調でした。とりわけ、折りたたみ式ヒールが特徴のリナイロン（Re-Nylon）とスエードのスタイル「Collapse」が「2025年のスリムスニーカーの主役の座を獲得した」と評価されています。検索数は前年比31％増と伸び、ハリー・スタイルズによるバイラルな瞬間を含む強いカルチャー的牽引が追い風となりました。
一方、バッグのトップの座はクロエの「パディントン」が獲得しました。デビューから20年を経て再ローンチされた同モデルは、9月に需要が573％急増し、「需要は今も上昇中」です。シェメナ・カマリの下で刷新されたこのイットバッグは、レイチェル・セノット、アレクサ・チャン、デュア・リパ、デイジー・エドガー＝ジョーンズといった大物セレブの後押しを受けています。
クリエイティブ・ディレクターの交代が相次いだ一年だったものの、Lystはデムナのグッチ就任が「これまでで最もインパクトが大きく、彼の新たなビジョンを体験しようと買い物客が殺到し、トラフィックが106％急増した」と述べています。9月に発表されたLa FamigliaコレクションとSee Now Buy Nowモデルが「ここ数年で最も話題となったグッチのクリエイティブ・リセットを決定づけた」とし、ケリングによるデムナ起用に疑義を呈していた批評家を黙らせる一助になった可能性があるとも指摘しています。
クロエ
さらにLystは、The RowのDuneサンダルが今年のキーアイテムである一方で「ネットの賛否を二分した」と指摘。600ドルのベーシックなビーチサンダルは価格をめぐり物議を醸したものの、検索数は130％増加し、「ジョナサン・ベイリーの、今や象徴的となったレッドカーペットでの瞬間」の後には240％の急騰を記録しました。
また、セレブが検索動向に与える影響という点では、スーパーボウルのハーフタイムショーでケンドリック・ラマーが着用したセリーヌのフレアジーンズが、そのシルエットの検索を「驚異的な」2,368％も押し上げ、「今年最も劇的なプロダクト・プレイスメントのひとつ」となりました。
さらに、ペドロ・パスカルの「遊び心があり、パーソナリティ主導のメンズウェアの選び」によって、ラグジュアリーブランド全体で急伸が見られ、エミー賞での登場後にはセリーヌ オムの検索数が23％増加。彼の影響は、個性重視のメンズウェアへのシフトを示しています。
直接のスポンサー契約も奏功しました。Amazon Prime VideoのヒットシリーズThe Summer I Turned Prettyは「今年初めにシーズン3が配信され、ソーシャル上の話題性と熱狂的なファンダムがピークに達しました」。Z世代との結びつきを一段と強めるべく、「コーチはスポンサー契約とTSITPのカプセルコレクションでこの機を捉え、ブランド需要は前年比58％増。リアルタイムかつファンダム主導の瞬間がもたらす大きな商業的インパクトを示しました」。
一方、ラブブは「2025年で最も逃れようのない熱狂」となり、「不気味に笑うウサギのキーチェーンがファッション界で最も意外なステータスシンボルとなり、カオスが極まった局面で検索数は625％増」を記録。リアーナからレディー・ガガまで、セレブがこぞって取り入れました。
もっとも、今年の影響力の担い手はセレブだけではありません。「TikTok、Substack、機械学習を武器にした新世代のクリエイターが、2025年に最も信頼されるファッションの声として台頭」しました。Lystは「これらの『バイブ・アナリスト』が従来型インフルエンサーから影響力を奪い、情報過多なトレンド環境にデータ主導の明晰さをもたらした」と述べています。@databutmakeitfashion、@styleanalytics、そして@aguspanzoniが「今年ブレイクしたバイブ・アナリスト」です。