今年2月から6ヶ月連続インタビューを行なったGENERATIONSが全員登場。

11月21日(金)公開の映画『GENERATIONS:The Documentary』と、12月17日(水)リリースのアルバム『6IX PIECE』についての2本立てです。今回は映画についてのインタビューをお届けします。

あの瞬間にみんなの中で起きていたこと

──全員が集まってインタビューを受ける機会というのは最近ありますか?

片寄涼太:最近は珍しいかもしれないですね。

中務裕太:集まるのもライブの時が多いですね。

──貴重な機会にありがとうございます! 完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

数原龍友:すごく生々しいなと感じました。1年ほど前の出来事にフォーカスを当てていただいているので、自分たちの中では未来に向けて歩み出しているんですけれども、観てくださる方は驚かれるんじゃないかなと思います。GENERATIONSの初めてのドキュメンタリー映画ということで、これまでの軌跡みたいなことが描かれているのかなと想像してくださるとは思うんですけど、諸先輩方がやってきたドキュメンタリー映画とはちょっと違う内容になっています。このドキュメンタリー映画をご覧いただいたことをきっかけに、そんな人間味のある自分たちでも応援してくださる方々が増えると嬉しいなと思うと同時に、今まで応援してくださってきた方々との絆も、より深いものにしていけるかなと思っています。

──生々しいと感じたのはどういった部分ですか?

数原:メンバーが一人抜けるという会見から始まっているので、あの瞬間にみんなの中で起きていたこととか。あの会見の裏では、そこに向けて幾度となく話し合いも重ねましたし、それぞれにいろんな葛藤や苦悩があったんだなと思いました。決して華々しいものではなく、人間味のある内容になっています。

──作品を客観的に観ることはできましたか?

中務:ファンの方が観たら、胸がぐぅーっとなるような内容が続くと思うので、そういう意味でも生々しいですし、人間くささとか、僕らのパーソナルな部分にフォーカスして観られる作品です。GENERATIONSを知らない人が観ても楽しめる内容になっているのかなと思います。

──期間にするとどれくらい密着していたのでしょうか?

片寄:9ヶ月くらい?

小森隼:うん、半年とちょっとくらいですかね。本当にその瞬間を切り取ったという感じです。

──最近では音楽系の映画も多いですが、他のアーティストさんのドキュメンタリー映画は観たりしますか?

佐野玲於:はい、たまに観ますね。

白濱亜嵐:最近の方々のはあまり観ないかもしれないです。昔のバンドの映画を観るのが好きです。

中務:僕もバンド系も観るし、アーティストの映画は全般的に観たりしますね。

数原:今回の映画は気軽に観るとちょっとヤケドしちゃうかもしれないです。

中務:表現が昭和やな(笑)。

──1本のドキュメンタリー作品としての魅力は、どんなところにあると思われますか?

白濱:決して華々しい部分ではない、よりリアルな面を描けていると思いました。個々で受けたインタビューもありお互い他のメンバーが何を話したのか知らなかったので、メンバーの発言は「あぁそうなんだ」と思うところもありましたし、そういうところを知れて面白かったです。その瞬間のGENERATIONSのとてもリアルな姿を包み隠さず、そのまま見せることができた作品だなと思います。僕もたくさん映画を観てるんですけど、バズらせたいのなら告知映像も「メンバー脱退」って宣伝文句にもできたと思うんですよ。でも誰も釣ろうとしてない、本当にありのままを描いています。

数原:最近観て心が震えた映画は何ですか?

白濱:『MEG ザ モンスターズ2』(笑)!

中務:しかも2なんでしょ?

──1も観ました?

白濱:もちろんですよ!僕生まれてから1000本以上映画観てるんです。

小森:サメ?

中務:巨大ザメ。

片寄:恐竜って書いてあるよ?

数原・佐野:(笑)

白濱:なんか巨大な海の生物が…

(しばらく映画トークが続く)

皆さんと過ごす時間を楽しくしたい

──玲於さんは、松永大司監督とは『ハナレイ・ベイ』(2018)でご一緒されましたが、それ以来だったのでしょうか?

佐野:はい、交流はあったのですがお仕事としてはそれ以来でした。お芝居を指導していただいたのが最初の出会いなので、こういう仕事してるんだという一面を見れたというか。普段の活動に密着していただくというのが、最初は不思議な感覚でした。監督が自分たちの現場にずっといるということも。でも不安はなく、自然と溶け込んでいるというか、潜んでいるという感じでした。

──それは監督があえてそういう風にしていたんですかね?

佐野:うん、そうだと思います。信頼している、尊敬している監督さんです。

──松永監督は脚本があってもドキュメンタリーっぽいというか、演者の内面を映しているような印象を受けるので、ドキュメンタリー作品を撮るのもお上手だなと感じます。

白濱:『エゴイスト』とかもそうですよね。今回のインタビューは「よし、ちゃんとしゃべろう」っていうスイッチを入れないと大変でした。構えないとっていう。

数原:この人には嘘つけないなっていう感覚はありました。けっこうヘビーな質問をさらっと聞いてくださるので、こちらもそのつもりで。だからこそみんな本音で話していたと思います。

──インタビューの時は、監督と一対一だったんですか?

佐野:はい、他に誰も入らなかったです。

小森:僕は作品でご一緒したことはなかったのですが、以前からお食事する機会やコミュニケーションを取る機会があったので、スイッチを入れずに話せました。そういう人もなかなかいないですし、松永監督も、僕が今話したいであろうことを汲み取ってくれたりとか。だから自分からお願いして時間を作ってもらって、インタビューしてもらったりもしました。「聞いてもらっていいですか?」って。赤裸々に語っています。

片寄:「ボタンがあったら押しますか?」っていう質問とかもね。それをあの当日に、僕らに聞いているわけですから。

小森:あれは意外だったな。みんなの答え。

数原:そういうことを、いきなり聞いてくるので。松永監督ならではの引き出し方だなと思います。

──インタビュアーとして勉強させていただきます(笑)。12月にはアルバムもリリースされますが、映画に合わせた主題歌は作らなかったんですね。

片寄:そういえばないですね(笑)。

白濱:そうそう。当てようとしてないっていうか、そういう狙いで作ってないからなんですよね。

小森:たしかに、プロモーションとして捉えてないというのはありますね。こういう映画って周年とか、いろんな人に認知してもらいたいとかあると思うんですけど、そういうものではなく僕たちの現状で起きていることを、今しか形にできないので収めておきましょうという気持ちで作ったので。

佐野:作品性が高くて、松永大司監督作品という感じですよね。

──観客が観る時に注目するとより堪能できるポイントなどはありますか?

片寄:推し活感覚というよりは、今を生きている人たちの作品だと思います。今はボーイズグループも多いですけど、僕らは13〜4年活動してきて、衝動的なものではなくメンバーそれぞれの向き合い方がきちんと伝わるんじゃないかなと思うので、そういう部分ですね。

小森:10年後も観られる作品ですよね。こういう人たちがこういうことしてたんだなっていう。

数原:知っておいてもらいたいということだけですね。こういうことがあったけど、今の自分たちは皆さんと過ごす時間を楽しくしたいという思いでエンタテインメントと向き合っていますということを。ネガティブな要素とか、どんよりするようなことを世の中に発信するよりも、どちらかと言うと元気になってもらえるような、ポジティブで前向きになってもらえることを届けていくのが我々の使命なのかなと思うので。僕たちも同じ人間で、辛い思いも乗り越えていざみんなの前に立っていますということを、知っておいてもらいたいという気持ちです。この作品を観て、僕たちも一人の人間だということを理解してもらえたら嬉しいなと思います。

撮影:小山恭史、インタビュー・文:長谷川チエ

▼GENERATIONS公式サイト
https://m.tribe-m.jp/artist/index/37

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