スピッツの名曲「楓」を原案にしたラブストーリー、映画『楓』。この度、本作のニュージーランドでの撮影の裏側を収めた、メイキング映像が公開された。

本作では、物語の核心に関わる重要なシーンや、作品のスケール感を表現する舞台として、ニュージーランド南島の雄大な自然の中で撮影が行われた。最高ランクの星空保護区「ゴールドティア」に認定されたテカポ湖をはじめ、光害の少ない澄んだ空気と広大な大地が広がるこの地は、物語の鍵となる“彗星”や“天体”というテーマと深く響き合い、涼(福士蒼汰)と亜子(福原遥)の繊細な感情を映し出す舞台として欠かせない存在となっている。

この度公開されたメイキング映像では、そんなニュージーランドでの撮影の裏側が、温かな空気とともに収められている。冒頭では、福士蒼汰と福原遥が「Kia ora!(こんにちは)」と笑顔で挨拶する姿や、語学堪能な福士が流暢な英語で現地スタッフに挨拶し、それに続いて福原も英語で自己紹介をする姿が。さらに、劇中にも登場する大群の羊に二人が「Kia ora」と声をかけたり、「Kiwi!」の掛け声で写真を撮り合う姿など、素の表情が随所に映し出されている。車の前を羊の群れが横断するシーンや、涼と亜子がテカポ湖を前に向かい合うシーンの撮影風景も収められ、現場の臨場感が伝わる映像となっている。

そんな和やかな撮影現場の一方で、福士は「ニュージーランドに到着したその日に、晴天だからと急きょ撮影が決まったんです。ノーメイクのまま現場へ向かい、見つめ合うシーンを撮影しました」と裏話を明かす。思わぬ展開に翻弄されたものの、「そのカットのおかげで驚くほど美しい景色が撮れました」と語り、作品を象徴する印象的な一場面になったことを振り返る。

ニュージーランドで行われた撮影について、福士は「テカポ湖は本当に美しかったです。星の観測スポットから見た景色が特に印象的で、そこに亜子を演じる福原さんの姿が映った瞬間、思わず“美しい”と感じました。忘れられないシーンです」とコメント。福原も「額縁に入れて飾りたくなるほど感動した景色。あの場に立ったからこそ自然に亜子としての感情が湧いてきました」と、ニュージーランドの自然が作品に与えた影響の大きさを明かしている。

雄大な自然を舞台に、互いを想いながらも秘密を抱える二人が紡ぐ切なく優しい物語。ニュージーランドの絶景と共に描かれる映画『楓』の世界観に、期待が高まる。

映画『楓』は、2025年12月19日(金)より全国公開。

作品情報

映画『楓』

須永恵と恋人の木下亜子は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら、幸せに暮らしていた。しかし朝、亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は、彼は双子の弟のフリをした、兄・須永涼だった。1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまうが、涼は本当のことを言えずにいた。幼馴染の梶野だけが真実を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和、亜子の行きつけの店の店長・雄介が、違和感を抱き始める。二重の生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。いつしか彼にとって、亜子は一番大事な人になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があった‥‥。

監督:行定勲

原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records)

出演:福士蒼汰、福原遥、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗、大塚寧々、加藤雅也 ほか

配給:東映/アスミック・エース

©2025 映画『楓』製作委員会 

2025年12月19日(金) 全国公開

公式サイト kaede-movie.asmik-ace

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