2025年12月2日
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鑑賞方法:映画館
結局のところ、監督が見せたい映像を見せられているだけで、映画である必要性を感じない。
CGのない時代のスタントを題材にした作品ということになっているが、最初と最後以外にスタントの描写がないのはどういうことか。
スタントマンであるロイが自分の理想の話を語り、自分が主人公になりたいのであれば、もっとスタントという要素が物語に組み込まれるべきではないか。あえてそこを切り離す意味がわからない。
17年も撮影場所を探したらしいが、その結果がこの程度かという印象。
舞台のシンプルさを美しさとして見せたいのだろうが、あまりに単色な空間すぎる。白黒時代だからという理屈かもしれないが、それならあのメインキャラたちの派手な衣装との整合性が取れない。自分たちを派手に見せたいなら、想像上の空間も派手になるはずだ。
結局、キャラクターの心情よりも監督の美学が優先されており、絶望している人間が語る作り話があんな内容になるのか?という点がずっと腑に落ちなかった。
何より、後半の監督の意図が見え始めたタイミングと、ラストの白黒映像の部分では、自分の大好きな『ニューシネマパラダイス』の劣化版にしか見えなくなり、「なんだこれ」と白けてしまった。
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