
「官能小説は下ネタと思われがちですが、知性と品格の小説です。女性もきっと、好奇心を持つことでしょう」
官能小説家の睦月影郎さんは、2026年1月7日スタートのドラマ『令和に官能小説作っています』(テレビ大阪)に、こう期待を込める。
ドラマは1975年創業、官能小説のトップ出版社であるフランス書院の官能小説編集部が舞台。
性格は穏やかだが官能小説編集に熱い情熱を注ぐ編集長の玉川丈治をお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実が、配属されたばかりの新人編集部員の大泉ましろをコスプレイヤー・モデル・女優として活躍する桃月なしこが演じる。
「さとうユーキさんの同名漫画が原作です。ストーリーはすべて、フランス書院で実際に起きたエピソードをベースにしているそうです。
『官能小説』ですから、原作漫画では普段の生活では聞き慣れない専門用語が飛び交います。例えば『肛虐』。これは『お尻の穴、肛門』を『虐める』という行為を表現していますが、ベテラン編集者にはわかっても、新人編集部員は想像すらできません。ドラマでこの言葉をきちんと説明しようとすれば、放送コードに引っかかってしまうことは避けられないでしょう」(芸能記者)
果たしてドラマでは、こういった「専門用語」をどのように表現するのだろうか。
テレビ大阪の担当者に尋ねると
「テレビでどこまで表現できるのか、まさに今、活発に議論をしているところです。放送基準がありますので、直截的な表現はできないと思います。伏せ字にするか…どうなるのでしょうか」
と困惑している様子だった。
今も製作陣が頭を悩ませている表現の問題に、前出の官能小説家・睦月さんはこう助言する。
「官能小説では女性器を『花びら』や『貝』と表現するなど、下品にならないように工夫していますから、そのような『官能小説特有の言い換え』にすればよろしいのではないでしょうか」
「活字でしか得られないロマンを求め、大人たちが大真面目にエロを考える」というドラマ。放送ギリギリまで表現についての悩みは続きそうだ。
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