ジョン・カーペンター監督が手掛けた『ハロウィン』(78)を皮切りに、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督によるリブート3部作まで計13作品が製作されてきた「ハロウィン」シリーズ。このほど北米のホラーメディア「Bloody Disgusting」が、シリーズの人気投票を実施。ホラーファン4419人の投票によって作成されたランキングの結果を、本稿では批評集積サイト「ロッテン・トマト」における評価と照らし合わせながら紹介していこう。
“直接的続編”に次ぐ人気を集めたのは、意外なあの作品!【写真を見る】2022年にフィナーレを迎えたローリーvsマイケルの戦いの歴史…さらなる続編の可能性は?[c]Everett Collection/AFLO
栄えあるトップに選ばれたのは、もちろんシリーズ第1作の『ハロウィン』。小さな田舎町ハドンフィールドで、高校生のローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)が、精神病院から脱走してきたマイケル・マイヤーズ(ニック・キャッスル)と初めて対峙する、すべてのはじまりとなった記念すべき一本だ。
わずか32万5000ドルで制作されながら、北米興収はその145倍にもなる4716万ドル。後のホラー作品のみならず、あらゆるポップカルチャーに多大な影響を与えてきたことはあらためて説明するまでもないだろう。今回の投票者のうち92%が本作をトップに選んでおり、「ロッテン・トマト」でも批評家からの好意的評価が97%、観客からの好意的評価が89%と、他作を寄せ付けない支持を得ている。
最初の正統続編である『ハロウィンII』は、ファンからの人気が高い一本[c]Everett Collection/AFLO
2位と3位には、どちらも第1作の“直接的続編”が選ばれている。2位はローリーとマイケルの2度目の対決が描かれた『ハロウィンII』(81)。公開時には制作費の10倍近い2533万ドルの興収を記録するヒットとなったが、ローリーがマイケルの妹だったという設定が新たに付与され賛否両論。批評家からの好意的評価は35%と低めだが、観客からは63%とまずまず。こうして2位にランクインしたように、ファンからの人気は高いようだ。
3位はブラムハウス・プロダクションズ製作のもと、40年越しの続編として製作されたリブート版第1作『ハロウィン』(18)。2000年代に製作された3作の評判が良くなかったこともあり、既存の設定を引き継いだ新たな「ハロウィン」として批評家からもファンからも熱い支持を獲得。そしてなにより、カーティスが16年ぶり、キャッスルが40年ぶりにシリーズ復帰を果たしたことが人気の一番の要因だろう。
3〜6をリセットし、再び『ハロウィンII』の続編として作られた『ハロウィンH20』[c]Everett Collection/AFLO
第2作の20年後を描いた第7作『ハロウィンH20』(98)は、シリーズのなかで3番目に批評家からの評価が高い作品ではあるが、今回のランキングでは第6位。マイケルが唯一登場しない番外編のような『ハロウィンIII』(82)、その反省を生かして製作された、第2作のもうひとつの直接的続編『ハロウィン4 ブギーマン復活』(88)のほうが上位に来るという意外な結果になっている。
下位のほうをチェックしてみると、批評家からの好意的評価8%という酷評が目立った『ハロウィン6 最後の戦い』は11位という結果に。もっとも、これは“劇場公開版”と“プロデューサーズカット版”の2バージョンがある作品なので、どちらが選ばれたのかはわからない。それよりも低い順位となったのはロブ・ゾンビ監督によるリメイク版第2作『ハロウィンII』(09)と、ファンの間では悪名高い『ハロウィン・レザレクション』(02)の2本だ。
『H20』で人気再燃かと思いきや、続く『ハロウィン・レザレクション』が大失敗…[c]Everett Collection/AFLO
『ハロウィン THE END』(22)で壮絶なフィナーレを迎えた「ハロウィン」シリーズ。生みの親であるカーペンターは、2026年秋に発売となる「ハロウィン」シリーズを原作にしたゲーム「Halloween: The Game」にクリエイティブ・コンサルタント兼エグゼクティブ・プロデューサーとして参加。同ゲームでは映画版では語られてこなかったストーリーも描かれるという。
その一方、リブート3作を手掛けたブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムは、先日「Variety」のインタビューのなかで、すでにシリーズの権利を返還していることを明かしたうえで、「また『ハロウィン』をやりたいと思っている」と発言。これまで何度よみがえってきた“不死身”の「ハロウィン」シリーズだけに、次なる復活の時を楽しみに待ちたい。





