KAMITSUBAKI STUDIO所属のバーチャルシンガー・花譜さんが11月29日(土)・30日(日)に中国・上海で開催予定だったワンマンライブ「宿声」の中止が発表された。

チケットを販売する中国・大麦(ダーマイ)社は11月28日、声明を公開。中止の理由について「不可抗力により」と説明している。

高市早苗総理大臣による台湾有事を巡る国会答弁に対し、中国側が反発し、日中間の緊張が高まる現在。

その影響か、エンタメ・カルチャー業界でも中国で開催予定だった日本関係のイベントの中止が相次いでいる。

花譜初の海外ワンマンライブとなるはずだった「宿声」

「花譜 China 1st Solo Live『宿声』」は、花譜さんにとって海外初のワンマンライブとなるはずだった公演。当初の開催予定地は中国・上海の回響之地 Music Park。

10月、グローバル展開を掲げた新プロジェクト「KAF81 KAF×avex Overseas Mission」の発表と共に、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴよりメジャーデビューした花譜さん。

本公演は、本プロジェクトの幕開けとして位置付けられていた。また、2026年3月1日(日)に神奈川・横浜のぴあアリーナMMで行われる5thワンマンライブ「宿声/深愛」へとつながるものともされていた。

浜崎あゆみ、ゆず、シド……中国公演の中止が相次ぐ

本公演のほかにも、「BANDAI NAMCO FES 2025」や「リスアニ!LIVE SHANGHAI 2025」、浜崎あゆみさんの上海公演、ゆずのアジアツアー、シドの北京&上海公演、JO1の中国でのファンイベントなどの中止発表が続いている。

今回の公演中止を受け、大麦社はチケット購入者に対する返金措置を実施(外部リンク)。

「本公演を楽しみにしてくださっていた全てのお客様に、改めて心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。

KAI-YOU編集部_音楽・映像部門

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ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。

音楽・映像部門では、VOCALOIDやDTMなど多様なカルチャーが絡み合い複雑化するインターネット音楽シーンの現状を発信。ジャニーズから歌い手、ネット発アーティストまで、音楽やMV、映画を対象に、最先端技術を使った映像や膨大な時間がかけられたアナログ手法の作品、それらを生み出すクリエイターを紹介している。

花譜の上海2DAYSライブが中止に 日中関係の緊張がエンタメにも波及か

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