2025.11.29
(最終更新:2025.11.29)

物々交換のブース(左)などが設けられた「メルカリ グリーンフライデープロジェクト2025 〜リユースファッションパーク〜」の会場=2025年11月28日、東京都港区
【記事の要点】
◇メルカリが、サステナブルな消費を呼びかける「グリーンフライデー」のイベントを開催
◇服の物々交換やリペア相談などの企画で、リユースやリペアの楽しみ方を提案する
◇来場者の行動によるCO2削減貢献量を見える化するコーナーも
持続可能な消費を呼びかける「グリーンフライデー」にあたる11月28日、フリマアプリ大手のメルカリが、東京・高輪の商業施設「ニュウマン高輪」でイベントを始めた。衣類の物々交換や修理相談、リユース品販売などのブースを設け、来場者に服のリユースやリペアの楽しみ方を提案。サステナブルファッションへの関心を高めてもらうねらいだ。11月30日まで。
来場者の「CO2削減貢献量」を見える化
グリーンフライデーは、大規模セールが行われる「ブラックフライデー」(感謝祭〈11月第4木曜日〉の翌金曜日)と同日に持続可能な消費を啓発する動きで、環境意識が高い欧州で始まったとされる。メルカリは2020年から毎年この時期に、「グリーンフライデープロジェクト」と題したイベントを開催している。
今回は、アパレル関連企業と連携して6種類の企画を用意。前年から始めた物々交換ブース「Bring One Get One Free(『一つ持ってくると一つ無料』の意味)」は、自宅に眠った衣類を持参すると別のアイテムと交換できる。
このほか、セレクトショップを展開するベイクルーズのリユース事業「CIRCULABLE SUPPLY(サーキュラブルサプライ)」のショップや、イオングループで洋服やバッグのお直しを手がけるリフォームスタジオの相談ブースなどがある。
今回の目玉は、幅9mの大型サイネージに二酸化炭素(CO2)の「削減貢献量」を表示する「Green Signal(グリーンシグナル)」。来場者が会場で交換や購入をすることで、新品を購入するのに比べてどれくらいのCO2排出を減らせたかをリアルタイムで計算し、可視化する。毎時0分の時報に合わせて過去1時間の総削減貢献量を知らせ、一人ひとりの貢献の積み重ねが大きなインパクトを生むことを示す。

時報とともに表示された過去1時間のCO2削減貢献量(開会前のデモ画面)
環境省によると、国内で1年間に捨てられる衣類は約48.5万tにのぼる。メルカリが2024年に行った意識調査では、消費者の約6割が「大切にしていた服を仕方なく捨てている」と答えた。メルカリは、服を捨てずに活用する方法を消費者に具体的に知ってもらうことが、廃棄を減らすことにつながるとみている。

物々交換ブース「Bring One Get One Free」に並んだ洋服。大型サイネージ(右)ではCO2削減貢献量がリアルタイムで表示される(画面は開会前のデモ)
同社の広報担当者は「グリーンフライデーをきっかけに、『捨てる』以外の選択肢で楽しくサーキュラーエコノミーを実現できることや、一人ひとりのアクションで大きな変化が生み出されることを感じてほしい」と話した。

竹山栄太郎
( たけやま ・えいたろう )
朝日新聞SDGs ACTION!編集長
2009年に朝日新聞社入社。京都、高知の両総局で勤務後、東京・名古屋の経済部で通信、自動車、小売りなどの企業を取材。2021年にSDGs ACTION!編集部に加わり、副編集長を経て2024年4月から現職。
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