
左から矢作兼さん、私、小木博明さん、今井優杏さん(「おぎやはぎの愛車遍歴」から)
毎週土曜日の午後9時からBS日テレで放送されている「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!」の8月2日オンエア分にゲストで呼んでいただきました。見てくださった方もたくさんいて感謝しています。
私の愛車遍歴は18歳からスタート。今はメルセデス・ベンツ「Cクラス」のステーションワゴンに乗っています。車と付き合うようになったきっかけはトヨタから3代目カリーナのコマーシャル出演のお話をいただいたことでした。
1981年にフルモデルチェンジした3代目カリーナ。オファーがあったのは18歳の時で、その時点ではまだ運転免許は持っていません。撮影開始に向けて、府中だったか立川だったかな、集中的に通いなんとか取得できました。
俳優の千葉真一さんとともにイメージキャラクターを務め、3年後の84年にお目見えした4代目カリーナのイメージキャラクターにも起用されました。契約が切れた後もしばらくはカリーナが好きで乗っていましたね。かれこれ10年以上はお世話になったんじゃないかな。
免許を取得した当初はボディーを壁などにこすったりしてずいぶん“対物事故”をやらかしちゃった記憶があります。そんなこともあって「もっと頑丈な車にした方がいい」と外国車を探し始めたんです。
最初に気に入ったのがスウェーデン発のボルボでした。20代はカリーナとボルボ。30代に入って少しだけドイツの自動車メーカー「BMW」に浮気して、その後はずーっとベンツに乗っています。愛車遍歴はかれこれ4、5台になりますね。
初めのうちは紹介してもらって買い求めていましたが、ディーラーから購入した最初の車はベンツのSクラスでした。大きな企業の社長さんやVIPを後部座席に乗せる車ですね。例えば、用があってホテルの車寄せに入れると、係員に後ろのドアを開けられたりするんです。1人で運転しているのに…。それで小さくてコンパクトなCクラスに替えました。何台か乗り継ぎ、今でもCクラスに乗っています。
若いころは自ら運転して仕事場にも行きましたが、当時フジテレビの鹿内春雄さん(フジサンケイグループ会議第2代議長)から「おまえ芸能人なんだから車を運転するのだけはやめろ。何があるか分からないから絶対に運転するな」ときつく言われたことがあります。お世話になっていた方からの忠告でした。
昔の芸能界は「車は自分では運転しないもの」という不文律みたいなものがありました。
◇岸本 加世子(きしもと・かよこ)1960年(昭35)12月29日生まれ、静岡県島田市出身の64歳。77年、テレビドラマ「ムー」で女優デビュー。以降、テレビ、舞台、映画、CMなどで幅広く活躍。ドラマ「あ・うん」、舞台「雪まろげ」、北野武監督の映画「HANA―BI」「菊次郎の夏」など代表作多数。著書に小説「出てった女」、エッセー「一途」など。
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