掲載日
2025年11月26日
11月23日、ドーハで初開催となったフランカ・ファンド・ガラでは、ファッションと慈善の世界が一堂に会し、『イタリア版ヴォーグ』の故編集長フランカ・ソッツァーニの生涯と業績を称えるとともに、予防ゲノミクスへの支援拡大に弾みをつけました。
ドーハのガラにて、ジョルジオ・アルマーニを纏ったマリアカルラ・ボスコーノ – Giorgio Armani- Facebook
カタールのデザインとファッションのイノベーション拠点「M7」は、フランカ・ソッツァーニ予防ゲノミクス基金と連携し、世界のファッションと文化の著名人をカタール・ドーハのイスラム美術館に招いたと、Click Me Productionがリリースで発表しました。共同ホストは、カタール・ミュージアムズの理事長でファッション・トラスト・アラビアの共同会長であるシェイカ・アル・マヤッサ・ビント・ハマド・ビン・ハリーファ・アル・ターニ、フランカ・ファンドの創設者でソッツァーニの息子フランチェスコ・カロッツィーニ、そしてヴォーグのグローバル・エディトリアル・ディレクター兼コンデ・ナストのチーフ・コンテンツ・オフィサーであるアナ・ウィンターでした。
ドルチェ＆ガッバーナを纏ったナタリア・ヴォディアノヴァ – Getty Images
フランカ・ファンド・ガラでは、ソッツァーニがファッションにもたらした影響を称えるとともに、彼女が希少な肺がんと闘ったことにも光を当てました。この闘病が契機となり、カロッツィーニは2018年にフランカ・ソッツァーニ予防ゲノミクス基金（フランカ・ファンド）を設立。同基金は、革新的なゲノミクスによって、幅広い疾患の同定、治療、予防に取り組んでいます。
ガラ会場のアナ・ウィンター – Getty Images
ハーバード・メディカル・スクールおよびマス・ジェネラル・ブリガムでの立ち上げ以降、フランカ・ファンドは、ソッツァーニの私物ワードローブの展示・販売、ジュリアン・ムーア、サルマ・ハエック、イマンを称えるアワードディナー、ピーター・リンドバーグの写真を起用したZaraのカプセルコレクションといった取り組みを通じて支援を集めてきました。
ファッションと慈善の競演となったガラの会場風景 – Getty Images
フランカ・ファンド・ガラは、基金の拡大を目指すカロッツィーニの構想がシェイカ・アル・マヤッサとの協働により結実したものです。基金とその活動に対する世界的な認知を高めるとともに、同ガラはデザイナーたちがそれぞれのミューズに最新作を纏わせる機会ともなり、ドルチェ＆ガッバーナを着用したスーパーモデルのナタリア・ヴォディアノヴァ、ジョルジオ・アルマーニを着用したマリアカルラ・ボスコーノ、エリー・サーブを着用したラニア・ベンチェグラらが登場しました。