石原真理子 / 北岬 North Cape

[音楽] [拍手] [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] 船出にはちぎれるテープなどどこにも なかった。 と涼しい日差しの中、デッキの一息でも 程よく履かないハレーションを作る。 オレンジジュースの瓶の底に通りすぎてき た町の記憶がいくにも日々を積み上げ すぐそばからうるんで消える。 無口な旅はいつもこうしてつかず離れず 慰めては突き離してくれた。 裏通りのカフェテラスはいつまでも 明るかったから。ワンアプリーズオレンジ チュース。 誰もいない店のガラスに跳ね返った恋が1 日の終わりが来たことを告げる。 硬い統椅子の足が当たる石畳にはまだ短い 影が伸びていた。 とルー 瓶に書かれた文字を1つ1つ指で押さえて 読み上げながら エトランゼの味が痛いほど愛しかった。 おもちゃのようなコインを握りしめて市場 を歩けばお祭りの露天に胸が震えたあの 時めきをくれる。 故郷さとはふりだけだと分かっていても その懐かしさに思いを残らず使い果たした つもりだった。 [音楽] 後には一続きの空の眩しさが目に染みた。 [音楽] 机の上に観光者向けの絵がきが1つ困った 顔で乗っている。 いいんだよともういらなくなった言葉を 記す。 お元気ですか?今度の日曜にはどこへ行き ましょう? 体中がきしむのは大きな波に差しかかった せいだと目を閉じた。 [音楽] 煙 水平線 朝やけに溶け出せ ば 海はその場所だけ金のレース になって 震えせる [音楽] ような切ない日々 流したいのここに 遠く去あの人には届かない [音楽] ばかり [音楽] 濡れた神の 塩風 がかね たら いつか聞いた声が耳のそばこだまし て 消えた 時期を逆に角をたって塚の間だけ夢は 巡り会えた結び目され 解かれていくの やが [音楽] アドレスに線を引いて 色汗か写真破り うろ 月日 に けて は 変えないでと [音楽] くらい熱い思い 流したいのここに 寄せる何をくても 2度と探せない。 [音楽] [音楽] ホテルの裏手には木々の緑がまだ眠たそう に折り重なっていた。 そっと抜け出すと小漏れを塗って細く 伸びる坂道を辿どっていく。 おはようと小声で告げながら [音楽] 太口ずむのは昨日覚えたばかりの歌。 心怪しくなるたび、教えてくれたあの子の 名前を聞き忘れたことが寂しくなるけど ポケットのキャンディはずっとこのままに しておくから 時には思い出してね。 ポラロイドの写真の中に一緒に並んだ遠い 異国の友達のこと。 [音楽] 朝日の粒を叩いたみが開けてきたらすぐに 桟橋まで走っていこう。 サーフボードも月型の船も みんなひっそりと光の操りに吸い込まれて 人々だけが1日を生き始めている。 冷え出した指先を合わせていると 裸で水巻きする人もボートに乗り込む家族 たちも みんなよその世界へ通じるふ穴から覗いた 魔法の絵画のよう カメラを持ってこなかったこと後悔する先 から首を振る このまま瞳に焼きつけ ほら、手を振る誰かに笑い返せばもう すっかり日は高い。 今日もまたすれ違った後の残りがのような そんな取り止めのない1つ1つの出来事が たまらなく影がいがないものに思えて [音楽] 毎日が触れれば壊れそうで ためらうばかりでひどく切なく 心だけはどんな時よりも鮮やかに燃えてい たあの頃と同じ [音楽] 好きな人ができても 帰って辛い わ。 言葉つきさな気になりすぎて悲しい [音楽] あなたの視線の先 [音楽] 私の話し欲しくてが [音楽] になる自分が怖い。 [拍手] ただ迷いたく ないの。 今悩みたく ないの。ただ忙しい [音楽] 。 今抱えてる 私 紅茶に主が入れて 忘れたま [音楽] 照らすを染める夕日 心を移し 複雑に反射する の色が私を包む。 あなたも多分 同じ 気楽に恋いなど 楽しむ タイプじゃない。真剣なのが変えて怖い。 [音楽] た横顔を 見てる ふと雪き詰まる 思い ただ言葉つから [音楽] ず ふとうい た2人 こんなに好きなのに 事体 は [音楽] ただ迷いたく ないの 今悩みたく ないの たが忙しい 今か変えてる 私 ただ迷いたく ないの 古い教会やお城にうも漏れそうな小さな町 は 吹き抜ける風さえもふと腰下ろしては休ん でいく 何もかも時の片隅につぎ止められたまま ひっそりと確かに気づいている。 タワーに登れば見渡す限りこの手のひの中 にすっぽり収まってしまいそう。 さっきいたところを順々に指び刺して行け ばこの宇宙にみんな包み込まれて 伝わらないものに腹を立てたり悲しんだり 忙しく過ぎていった昨日までのことが一時 のパノラマに運ばれていく。 空が映しとるおぼげな少女の姿に ちぎれるほど手を振っで いたずらな 誘いか ちっとしてると怒るの。 初めての 口べ紅を そっと買ってきた。 [音楽] そは 鏡の前 誰もいないのに 透けてすぐ 吹き取るの なぜか怖くて 我神の上に いつか書いたわ。 [音楽] 色の 片車 赤く回る 燃えて回ある。 [拍手] 昨日まで 笑い顔 何より得意だった。 なぜかしら おしりも 少なくなったわ。 くるくる 鏡の中 回る 風車 [音楽] この私の 独人ごと 吸い込んで [音楽] 何か が変わる 変わる 季節の この心を 吸い込んで 赤く回 燃えて回る 。 [音楽] H [音楽] [音楽] フロントガラスを暗い岩肌が滑ってく 長い長いトンネル そこを抜けると一面の水が迎えてくれる。 右手にはグレーブルーの海、 左手にはエメラルド色の湖。 いつも海と湖の色を見分けようとしている 自分に気づくとそれを合図にギアチェンジ 。 どこまでも続くしない荒野をメーターを 上げ切って走り抜けていく。 [音楽] やがて風に捕まった崖けっぷに立てば1人 の体は頼りないばかり。 寄り添う方が欲しくなるけど、 山のに輝く満年雪に手を当てれば、 その冷たさは確かな手応えをくれる。 頬にかかるしきを見上げると 湧き上がる滝は虹の輪を作り、はるかな 雲間をすかし出して、 ここまで来たことを悔んだりしない。 離れてみて初めて本当の優しさが分かった から。 [音楽] 雨の粒がちた。 [音楽] あなた に求めずに アクセル握る [音楽] 曇り出し たシルド わざと 下ろさずに これが最後気つく 腕を巻きけた慣れ た景色 風にちぎれ ケ散らしてケチ散らして あと しゃぶりデ [音楽] ふざけすぎはいつものことなのに あれは本の気まぐれ たの日遊 [音楽] 我がまえ でしょ。 後ろ向かないで。 [音楽] これで行けるとこまで 2人飛ばしたい。冷たい [音楽] 背中 胸にしみる。 止めないで、止めないで。あ、どこだて ふざけすぎはいつもの ことなのに。 あれは本の気まぐれ。ただの日遊び、 それだけのこと 雨に流して [音楽] ネイロのような旧視街でフリーの ギャラリーに彷徨い込んでいた アという台の絵の前で いつまでも立っていた 青い中間色のENGで俯いた先の肩の辺り にはずれずれの気ままな断片が集まっては こぼれている。 この町は旅のエアーポケット。 複雑な佇まえがいくつもの表情を忍ばせて [音楽] 歩いていく靴の裏からハロウィンに 連れ立っていく子供たちの声が聞こえて くるよう 年を逆に取って行けばきっと2人 道端にしゃがみ込んで落書きをしているね 。 言葉のいらない微笑みをかわして 日がくれてもうちへ帰りたくない。 また明日。 そんな約束もしないでいつもついだ手の ぬくもりを 夢の中にしまい込んで 大きくなって 覚えていないふりをしているだけ。 今 瞳を閉じて一心に祈るから ふっと何かが聞こえたら 空耳だと思わないで きっと 届くはず私の声かり [音楽] が びく みとそぞ歩け 住の朝に来てきん でどこかで見たような懐かしさは気のせい おはよさえも 言えないとらんぜけれど けれ [音楽] 銀の効果と片ことになれる頃 に託す 言葉はいらない 離れている心 まさぐり合う 愛よりするとかわす 恋に揺れていたい。ずっと ずと [音楽] [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] 古い家 鈴の坂道 くんだ屋根を果て なく畳んで忘れたくないもの このプリズムの町に散りばめたまま 元の通りすがり どこへ どこ [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] H [音楽] [拍手] [音楽] [音楽] ようやく 薄く染まり出した窓は またこのままがり色をとめて 目に見えない時を刻んでいく 時折りふっと あの時の夜明けと間違いそうになる。 そう。 指がしびれてほけないほどじきを握りしめ ていたね。 空が調みかけた頃のコンサートの約束は そのまま夢の中の出来事。 恋人たちにはね、ロソの日が与えられるん だって。それぞれに。 それは10本か100本か分からない。 誰もそんなものは数えないまま 一生懸命吹き消し続けてしまう。 月日を走り抜けることに夢中でね。 がある日突然残り日が惜しくなる。 もう前みたいに無邪気に息をかけられない 。 誕生日のケーキのようにはね。 そうして今度は自分たちでロソの日を 見つけなくちゃならない。 勇気ってね、 そういうことだって。 [音楽] [音楽] ペを止める と虹手 [音楽] に ゆナぎ が 忍びくる [音楽] 今頃き と 願り [音楽] ぬくもり を 探し てる かも。 明日の日付け 抱いて をちぎる [音楽] [拍手] 自分 当てり するわ。 [音楽] なる思い [音楽] の日 待っ ていた気 する [音楽] の香 も気 に優しい。 [音楽] ここはもう 古さ とのよ。 覚えたての ロさんだ。 [音楽] [拍手] [音楽] 距離 をめる 目もある 私 だけ 女 [音楽] 溢れる い、 1人目 の日 待っ ていた気がする。 [音楽] あの時光 た スケス [音楽] で 書くメッセージ は 思えてでも ロさん [音楽] [拍手]

北岬 North Cape (1982)
石原真理子 (Mariko Ishihara)
—————————————————————————————————
0:00:00 エッセイ1 
0:03:53 感傷フェリー 
0:07:12 エッセイ2 
0:09:59 迷いたくないの 
0:14:09 エッセイ3 
0:15:19 赤いかざ車 
0:18:57 エッセイ4 
0:20:47 遠い週末 
0:23:51 エッセイ5 
0:26:01 Mandag・月曜日 
0:29:50 エッセイ6 
0:31:53 おぼえたて Lonesome Time

Leave A Reply