温浴施設で入浴する前に、大切なマナーとは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
多くの人が利用する温浴施設は、基本的なマナーを一人ひとりが守ることで、誰もが気持ち良く過ごせる空間として保たれます。しかし現実は、ちょっとしたルール違反が周囲の不快感につながっていることも少なくありません。大阪にある複合リゾート施設「SPAWORLD HOTEL&RESORTは、公式TikTokアカウント(@spaworld_osaka)で「温泉での注意事項」を紹介。NG行為に対し、「マジ無理」「出禁でお願いします」などの声が上がっています。
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公衆衛生の観点から必須のマナー
肌寒くなり、温泉が恋しい季節になりました。ゆったりと湯に浸かって心も体もほぐしたいところですが、マナー違反には注意が必要です。話題になった動画では、3つのNG行為が紹介されています。
なかでも注目を集めたのは「かけ湯をせずに入る」行為です。動画のコメント欄には、「体洗わず入るやつマジ無理」「体を洗わずに入るやつ出禁でお願いします」「かけ湯するの当たり前やけど、まず洗体してから入ってほしい」といった声が寄せられました。
かけ湯には大きく分けて、2つの意味があるといわれています。ひとつは、体を温泉の温度に慣らすこと。急に熱い湯船に入ると、血圧が急上昇するなど、体への負担が大きくなります。足先や手先など、心臓から遠い部分から順にお湯をかけていくことで体を徐々に温め、心臓への負担を軽減できます。
もうひとつが、公衆衛生の観点です。多くの人が同じ湯船を共有する温泉や温浴施設では、体の汚れを落としてから入ることが基本的なマナー。かけ湯をすることで、汗や皮膚の汚れを軽く流して入浴することができます。
自分の健康を守るためだけでなく、周囲への配慮としても、かけ湯は温泉利用の基本。ちょっとした気遣いで、みんなが安心して楽しめる時間を大切にしたいですね。
(Hint-Pot編集部)