
スヌーピー、チャーリー・ブラウンほか数々の人気キャラクターが登場する漫画「ピーナッツ」。本作の生誕75周年を記念した豪華愛蔵本「エッセンシャル・ピーナッツ 史上最高の漫画と世界的に有名なスヌーピーのすべて」の発売が決定した。
米国の漫画家 チャールズ・M・シュルツが生み出した、「世界でもっとも偉大な漫画」と言われる「ピーナッツ」。アメリカ本国の公式関係者が総力を挙げて編集/制作した『The Essential Peanuts by Charles M. Schulz : The Greatest Comic Strip of All Time』(Abrams ComicArts)の日本語版となる本書では75周年を記念して、「ピーナッツ」全1万7,897編より「必読/エッセンシャル」作品「75」編を選出。エッセンシャル作品に盛り込まれたアイディアやテーマをさらに理解するための補完作も追加して、総計500編に近い作品が収録された。本書のためにカラー化された作品を含め、収録作のほとんどがカラーで楽しめる。
エッセンシャル作品の選定は、「チャールズ・M・シュルツ・クリエイティブ・アソシエイツ」の出版部門ディレクターで漫画家のアレクシス・E・ファハルドがキュレイターを務め、「ピーナッツ」とシュルツの魅力を知り尽くした最高のメンバー12名が集った「エッセンシャル・ピーナッツ75選」編集委員会により行われた。
また、「コミック界のアカデミー賞」とも言われるアイズナー賞ほかこれまで多くの賞に輝くコミック史家/コミック作家 マーク・エヴァニアが、各エッセンシャル作品の解説、「ピーナッツ」とシュルツの編年史を執筆。
1950年10月2日から2000年2月13日まで、半世紀にわたって新聞紙上に毎日連載された「ピーナッツ」には、子どもたちの日常を通じて、テレビや野球等時代を象徴する大衆文化から、戦争や人種、宗教問題といった社会的テーマまでが描かれている。NASAの人類月面着陸とも深い関わりを持ち、アメリカ文化のアイコンとも言える「ピーナッツ」の魅力を凝縮した本書では、文化的な背景や歴史的な位置付けまでを視野に入れながら詳細に解説。日本人には分かりにくい側面まで掘り下げられているので、「ピーナッツ」への理解がいっそう深まる。
そして、シュルツの元アシスタント、担当編集者から、薫陶を受けた漫画家、アニメーション監督、ブック・デザイナー、NASAの元宇宙飛行士まで、多彩な「ピーナッツ」関係者による書き下ろしの寄稿も掲載。
日本からは、「ピーナッツ」ライセンス事業を長く手掛けて不動の人気を支えた立役者の1人 松永秋男(ユナイテッド・メディア株式会社元代表取締役社長)、そして、「ピーナッツ」個人全訳を世界でただ1人成し遂げた詩人 谷川俊太郎の2名が参加。どの寄稿にも、本書でしか読むことのできない秘話や貴重なエピソードが満載となっている。
『ピーナッツ』は私にとって翻訳という仕事の対象であると同時に、それ以上の生きる歓びの一部となっていました。
[…]難しい時代にさしかかっているこの世界に、ささやかですが人間の真実に根ざした『ピーナッツ』宇宙のリアリティは、これからも私たちを笑わせ、考えさせ、励まし続けてくれるでしょう。
――谷川俊太郎(詩人、『ピーナッツ』日本語版翻訳者)
原書のブック・デザインは、村上春樹や手塚治虫等の英語版デザインでも知られる、世界的に著名なブック・デザイナー、チップ・キッドが担当。日本語版は、芥川賞候補作から翻訳小説、人文書、ベストセラー・コミックまで、数々のブック・デザインを手掛けてきた装幀家の川名潤が担当し、原書の魅力を最大限に活かしたキュートで上質なデザインが実現した。
なお、日本語版美麗ケースには、公式ブックと全5種類の豪華特典入り特典ボックスが収められている。特典内容は、貴重な復刻漫画の別冊「デル版ピーナッツ」(オールカラー32ページ)、復刻イラスト8点、ステッカー(静電気吸着フィルム)5点、ポストカード8点、アイロン接着ワッペン1点。どれもここでしか手に入らない、圧巻の限定アイテムとなっているので、ぜひチェックしてほしい。





▼書籍情報
著者:チャールズ・M・シュルツ、マーク・エヴァニア/訳:谷川俊太郎、望月索
「エッセンシャル・ピーナッツ 史上最高の漫画と世界的に有名なスヌーピーのすべて」
7154348:L