フォトセッションでポーズを決める森田望智とバカリズム(撮影・大城 有生希)
Photo By スポニチ

 女優の森田望智(みさと、29)が2027年前期のNHK連続テレビ小説のヒロインに決まり、21日、都内で会見を行った。番組タイトルは「巡(まわ)るスワン」で、脚本はお笑い芸人のバカリズム(49)。森田は21年の「おかえりモネ」、昨年の「虎に翼」に続く朝ドラとなり「大きな歴史のバトンの一つを預からせていただけて光栄」と笑顔をはじけさせた。

 スワンのような純白のワンピース姿で登場した。ヒロインに選ばれたことを知ったのは10日ほど前。別の仕事と聞かされNHKを訪問すると、サプライズで起用を告げられた。その時の心境を問われると「びっくり、びっくり、びっくり、びっくり」と連呼。「びっくりがいくらあっても足りない」とし、その後も繰り返した。「開いた口がふさがらなくて顎(がく)関節症になるほど」と表現し、笑わせた。

 難役を演じ分ける実力派で「カメレオン女優」とも言われる。19年にネットフリックス「全裸監督」で伝説の女優を体当たりで演じ、一躍脚光を浴びた。その後、朝ドラや昨年の映画「シティーハンター」での好演も話題に。放送関係者も「普段はふわふわした性格ですが、役に入ると一気に表情が変わる」と演技力を評した。

 10代の頃から朝ドラのオーディションに何度も挑戦してきたが落ち続け、悔しい思いも味わった。「(朝ドラは)書類で落ちることも多く縁のないものだと思っていた」と回想。「私は特別キラキラしているわけではないので、なんで私なんだろう」と今でも信じられない様子だ。ただ今回はキャスティングでの一本釣り。制作統括の桑野智宏氏は「演じ分けができて、日常に溶け込める。この2つがポイントだった」と起用理由を説明した。

 作品は長野県諏訪市が舞台。生活安全課で働く警察官が地域の人々と交流を重ねて信頼を集めていく物語だ。森田は「朝起きて歯を磨いて服を着て朝ドラを見る。そんな日常に溶け込む作品になるんじゃないかな」と国民の“朝の顔”として羽ばたいていくことを誓った。

 ▽巡(まわ)るスワン 諏訪市をモデルとした架空の町が舞台で、刑事に憧れるも配属がかなわず生活安全課で働く20代後半の警察官が主人公。不法投棄、少年非行、ストーカー、風俗営業の許認可などの対応を行い、何も事件が起きないことを願いながら地域に信頼されていくヒロインの姿が描かれる。舞台は現代で、令和がメインとなるのは2022年の「舞いあがれ!」以来5年ぶり。来秋にクランクイン。

続きを表示

Leave A Reply