11月22日に60歳の誕生日を迎えた“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセン。この記念すべき日を祝した特集上映が行われるほか、12月5(金)~7日(日)開催の「東京コミコン2025」での来日も決定するなど日本でも絶大な人気を博している。そんなミケルセンが公式で来日したのは、遡ること10年前の2015年5月、主演作『悪党に粛清を』(14)のプロモーションだった。初来日から10年の節目に改めて、日本のファンとの関わりを振り返ってみたい。

「東京コミコン2025」にも参加するミケルセン「東京コミコン2025」にも参加するミケルセンPhoto by Greg Williams

『悪党に粛清を』や『ドクター・ストレンジ』のイベントで来日!

円卓の騎士の1人、トリスタンを演じた『キング・アーサー』(04)や悪役ル・シッフルの陰湿さが強烈だった『007 カジノ・ロワイヤル』(06)、そして2013年放送のドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」のハンニバル・レクター役で大ブレイクしたミケルセン。日本でもじわじわとファンを増やし続けるなか、満を持しての初来日となったのがデンマーク発の西部劇『悪党に粛清を』の日本最速上映会だった。この時は新宿のミニシアター、新宿武蔵野館が会場となり、約300人の熱烈なファンが駆けつけたという。

デンマーク発の西部劇『悪党に粛清を』デンマーク発の西部劇『悪党に粛清を』[c]Everett Collection/AFLO

2度目の来日は、ミケルセンがヴィランのカエシリウスを演じたマーベル映画『ドクター・ストレンジ』(16)の初日舞台挨拶。TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて午前と午後の2回に分けて実施され、SNSや劇場で募集したファンからの質問に答えたほか、同作や「ハンニバル」でもミケルセンの日本語吹替を担当している声優の井上和彦と交流する場面もあった。

闇の魔術に魅せられた魔術師カエシリウスを演じた『ドクター・ストレンジ』闇の魔術に魅せられた魔術師カエシリウスを演じた『ドクター・ストレンジ』[c]Everett Collection/AFLO

さらに、2019年に日本公開された『残された者-北の極地-』(18)の完成披露上映会にも登壇。新宿バルト9が会場となり、平日の夕方帯にもかかわらず駆けつけたファンで劇場は満員状態に。この時は同時期に開催された「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション No.21」への参加も兼ねた来日で、イベントの数日前から日本入りして京都でサイクリングを満喫したというスポーツマンのミケルセンらしいエピソードも語られていた。

『残された者-北の極地-』の完成披露上映会に登壇『残された者-北の極地-』の完成披露上映会に登壇「東京&大阪コミコン」の顔となった北欧の至宝

ミケルセンと日本との関わりで欠かせないのが「東京コミックコンベンション(通称、東京コミコン)」。「東京コミコン2017」で初参加してから少し期間が空いたものの、大阪で初めて開催された「大阪コミコン2023」から「東京コミコン2025」まで皆勤賞。つまりここ3年は、ゴールデンウイークに大阪、12月に東京と、年に2回も来日し続けてくれている。

ミケルセンが初めて参加した「東京コミコン2017」ミケルセンが初めて参加した「東京コミコン2017」

イベント期間中にも様々なトピックがあり、「東京コミコン2023」では『ドクター・ストレンジ』の主演ベネディクト・カンバーバッチとのツーショットが実現。「大阪コミコン2024」では大ヒットゲーム「DEATH STRANDING (デス・ストランディング)」で共演したノーマン・リーダス、小島秀夫監督と共にステージに登場し、ファン歓喜のトークセッションが繰り広げられた。また、「大阪コミコン2023」に参加した際には、ミケルセンが居酒屋で食事をしていたところを目撃されてSNSで話題に。このような庶民的な一面もファンを惹き付ける要因なのかもしれない。

【写真を見る】「DEATH STRANDING」で共演したノーマン・リーダス、小島秀夫監督と共にステージに登場した「大阪コミコン2024」【写真を見る】「DEATH STRANDING」で共演したノーマン・リーダス、小島秀夫監督と共にステージに登場した「大阪コミコン2024」

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