1995年に公開された大友克洋原作・製作総指揮・総監督の「MEMORIES」と、2015年に公開された「ガールズ&パンツァー 劇場版」。この2作品が4K化され、劇場での限定上映および4K ULTRA HD Blu-ray(UHD BD)でのリリースが決定した。今回、4K化を担当したクープへ潜入。制作工程やそのこだわりについて、2作品を担当した庄司光裕氏に聞いた。

アニメ作品の4K化といっても、2作品でその方法はそれぞれ異なる。アナログのフィルムが残っている「MEMORIES」は、6K相当の情報量をもつといわれる35mmネガフィルムを、現在のスキャン技術で取り込むことで、フィルムの全スペックを引き出せるようになった。そして、大友監督の意図に合わせて、4K版としてのマスタリングが施されたものがUHD BDに収録される。

一方で、デジタルデータとして保存されている「ガールズ&パンツァー 劇場版」は、元のデータがフルHD解像度しかないため、アップコンバートという手法が採られた。今回はAI技術も活用して高解像度化する「FORS AIシステム」が採用されている。

(株)クープ スタジオ本部 庄司光裕氏

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