
背中流しダンスを披露するONSENSE(左から)アカリ、イデアツキ、タマムラユウ、エノモトタクヤ、ウサタクマ、ヨシアキ(撮影・藤山 由理)
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「ぬくぬく系」という異色のコンセプトで活動するボーイズグループがいる。8月にデビューした6人組の「ONSENSE(オンセンス)」。時代の潮流を捉えた“頑張りすぎない”という価値観を、歌に乗せて若者の心に訴えていく。メンバーが取材に応じ、ヨシアキ(25)は「実家のように寄り添うグループになれれば」と理想を明かした。
村重杏奈(27)らが所属する芸能事務所「TWIN PLANET」と、FRUITS ZIPPERら多くの女性アイドルを擁する「アソビシステム」が手掛ける初の男性グループ。日本の伝統を世界に発信すべく、「温泉」をキーワードに据えた。グループ名も、温泉に入った時のように、リラックスして本当の自分を表現するという意味が込められている。
8月に結成し、配信シングル「YUAKE」で即デビュー。昨年オーディションで選ばれたエノモトタクヤ(20)、アカリ(19)、タマムラユウ(23)、イデアツキ(23)の4人に、俳優のウサタクマ(25)、タレントのマツコ・デラックス(53)に見初められた人気モデルのヨシアキが合流した。
トレンドを押さえたメークに、ファッショナブルな衣装。だが、温かみとほどよい脱力感があるのが持ち味だ。デビュー曲のミュージックビデオでは全員で銭湯に漬かるなど、グループ自体がゆったりとした雰囲気を持つ。曲もほんわかで、リズムに合わせて自然に体を揺らして踊る。ウサは「ONSENSEという名前でやってる以上、何かの形で温泉街に行きたい」と“温泉街ツアー”も視野に入れる。
掲げるのは「ぬくぬく系バスタイムポップス」。落ち込んでしまう時も自分を認めて、頑張りすぎずに過ごそうと歌う。ヨシアキは「曲を聴いて、無理しなくてもマイペースでゆっくり頑張ればいいんだと思ってもらえれば」と笑顔を見せた。
10月に2曲目の「とんでって」を配信リリース。ミュージックビデオは公開から11日でデビュー曲の再生回数を超えた。「見ていて幸せな気持ちになる」「一週間の疲れがとんでった!」などと良い反響も続々寄せられている。エノモトは「僕たちのペースでぬくぬくやっていければと思います。目の前の仕事やチャンスを、僕たちのペースでつかんでいきたいです」と頑張りすぎない等身大の目標を語った。(井利 萌弥)
◇アカリ 2006年(平18)5月29日生まれ、神奈川県出身の19歳。グループ最年少の大学1年生。オーディション当時は受験生。
◇イデ アツキ 2001年(平13)12月19日生まれ、岡山県出身の23歳。timeleszの新メンバーオーディションに落選後、昨年9月のオーディションで合格。
◇タマムラ ユウ 2002年(平14)7月4日生まれ、三重県出身の23歳。オーディション当時は就活生だったが、内定を辞退してグループ加入。
◇エノモト タクヤ 2005年(平17)2月27日生まれ、埼玉県出身の20歳。グループのムードメーカー。昨年9月にオーディション合格。
◇ウサ タクマ 2000年(平12)4月11日生まれ、福岡県出身の25歳。今夏のフジテレビドラマ「被写界深度」で主演するなど俳優としても活動。
◇ヨシアキ 2000年(平12)8月27日生まれ、台北市出身の25歳。姉・ミチとの「よしミチ」としてZ世代に人気のインフルエンサー、モデル。
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