『オデッセイ』(15)の原作者として知られるアンディ・ウィアーの同名小説を映画化した『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が2026年に公開される。本作より、予告編第2弾が解禁となった。
2021年5月に刊行された原作小説は、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リスト1位を獲得。ロサンゼルス・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルと名だたる大手媒体でもベストセラーリスト入り常連となり、わずか半年でミリオンセラーを達成した。舞台は、太陽エネルギーを奪う未知の物質により、人類80億人が滅亡のカウントダウンに入った地球。原因究明と解決策を求めて、11.9光年先の星への“一か八か”のミッションに放りだされたのは、しがない中学校の科学教師ライランド・グレースだった。
今回解禁となったUS版予告第2弾では、広大な宇宙の孤独のなか、グレースが未知なる生命体と出会うファーストコンタクトのシーンが描かれる。そして原作ファンが愛してやまないエイリアン“ロッキー”の姿が初めて明らかになっており、異なる種、異なる星に生きる2人の“孤独な科学者とエンジニア”が、ユーモアと知性を武器に宇宙規模の危機に立ち向かう姿を映した予告編となっている。
本作の監督の一人フィル・ロードは「本作は“つながり”の物語であり、“希望”の物語であり、そして“人間とはなにか”を問う物語だ」と言い切り、相棒のクリストファー・ミラー監督も「観客は、その途方もなく大きな感情の旅路にまず打ちのめされるはず」と本作に自信をのぞかせる。脚本家ドリュー・ゴダードは、地球80億人の未来を背負ったこの物語を「科学と、教えること、学ぶことの喜び、そして共感と他者への思いやりの力を信じる物語」と明かしている。主演のライアン・ゴズリングは自身が演じる主人公グレースを「絶望のどん底から、怖れと向き合いながら一歩ずつ前へ進み、再び自分を信じ直していく、ごく普通の男」と表現した。
人類80億人が滅亡のカウントダウンに中学校の科学教師グレースは立ち向かったのだろうか?“心を揺さぶる”エモーショナルな物語に期待が高まる。
文/鈴木レイヤ
