倍賞千恵子
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 女優の倍賞千恵子(84)が、17日放送のBS12トゥエルビ「鶴瓶ちゃんとサワコちゃん~昭和の大先輩とおかしな2人~」(月曜後9・00)にゲスト出演し、女優業と歌手活動を巡る葛藤を明かした。

 MCの笑福亭鶴瓶(73)エッセイスト阿川佐和子(72)が、自分たちよりも先輩の著名人をゲストに迎えるトーク番組。倍賞はNHK「のど自慢」に出演したことがきっかけで、みすず児童合唱団に入団。さらに松竹歌劇団(SKD)でも活躍した。SKDには後に妹で女優の倍賞美津子も加入し、姉妹で活動した時期もあった。

 倍賞はその後、スカウトされて演技の世界へ飛び込んだ。「みんなでワーワーワーワー踊っていて、ある日突然、極端な言い方をすると、スタジオが真っ暗な中にポンと置かれて、カメラがあって、その前に立たされて、カメラのそばで“倍賞さん、ここ見てね。佐田啓二さんですよ。ここ見てせりふ言って下さい?よ~い、スタート!”って。毎日毎日、そんなところに入って行くのが、嫌で嫌で」と、当時の思いを素直に明かした。

 演技ではメキメキ頭角を現していったが、心はまだ女優になりきれていなかった様子。「撮影が早く終わると、江ノ島まで行って、“バカヤロー!映画なんか嫌いだ~!!”って。それで憂さ晴らしをして」と打ち明けた。

 まだSKDに未練があったという。「休みの日はSKDに戻って、私の代役でやっている人に“ああ、取られちゃうな。早く帰ってこなくちゃな”って舞台の袖から、国際劇場で…。ずっと帰ってくると思っていた」。ところが、1年しないうちに映画の世界にはまっていったといい、「台本を読んでいるうちに、どんどんどんどん映画の世界に自分が入って行っちゃった。おもしろくなっていっちゃって」と振り返っていた。

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