ガールズグループILLIT(c)NEWSIS

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【11月15日 KOREA WAVE】韓国の大手芸能事務所HYBE傘下のレーベル「BELIFT LAB」が、HYBE傘下ADORのミン・ヒジン前代表を相手取り起こしている損害賠償請求訴訟の第4回口頭弁論が11月14日、ソウル西部地裁で開かれた。

この訴訟は、ミン・ヒジン氏が2024年4月の記者会見などで、BELIFT LABのガールズグループILLIT(アイリット)について「(自身が手掛ける)NewJeans(ニュージーンズ)を模倣している」と主張したことに端を発する。

これに対し、BELIFT LAB側は「根拠のない誹謗中傷」として20億ウォン(約2億2000万円)の損害賠償を求め提訴。ミン・ヒジン氏も対抗して50億ウォン規模の反訴を起こしており、訴訟は双方の全面対立へと発展している。

11月14日の弁論でBELIFT LAB側は「ミン・ヒジン氏はILLITがデビューする前から“コピー疑惑”を根拠にHYBEやその関連レーベルを貶める計画を進めていた」と主張。実際に提出されたカカオトークのメッセージ記録では、ILLITのデビュー前から「音源買い占め疑惑」や「コピー攻撃」のフレームを仕掛ける話し合いがあったという。

また、ILLITがまだ知名度もファンダムも弱い新人グループであったことが、攻撃の対象に定められた理由だったとも指摘した。

さらに、ミン・ヒジン氏の「コピー疑惑」の根拠が、匿名掲示板の投稿や編集された短編動画(ショーツ)に基づいていたとし、「振り付けの一部を意図的に切り取れば、どんなグループもコピーに見える」と反論。実際にその編集手法を再現したプレゼンテーション(PT)映像も法廷で披露した。

加えて、ミン・ヒジン氏がNewJeansを特定YouTubeチャンネルに出演させ、「他グループ=模倣者」と連想させる演出をしたカカオトークの記録も証拠として提出された。

これに対し、ミン・ヒジン氏側は「カカオトークの一部抜粋は、本来の意図を歪曲している」と反論。「ILLITとNewJeansの類似性は、業界内でも広く共有されていた問題提起であり、ミン・ヒジン氏がそれを公にするのは表現の自由であり、責務でもある」と主張した。

BELIFT LABは、ミン・ヒジン氏の発言後にILLITが受けた損害についても言及。アルバムの追加生産が中止され、出演予定の番組がキャンセルされ、悪質な書き込みによりメンバーが精神的被害を受けたとし、それを裏付ける証拠も提出された。

ただ、裁判所はプライバシー保護の観点から、カカオトークの内容を含むPT資料の公開に制限を加えた。また、ミン・ヒジン氏側が当日になって書面を提出したことに対し、裁判所は「相手側が反論する時間を確保できない」として注意を促した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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