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【11月15日 KOREA WAVE】韓国の人気歌手ソン・シギョン氏が長年信頼してきたマネージャーから裏切りを受けたと明かし、波紋が広がっている。韓国芸能界では、マネージャーによる横領や詐欺の被害を訴えるケースが後を絶たず、芸能人の金銭管理体制にも改めて注目が集まっている。

ソン・シギョン氏の関係者は11月3日、「元マネージャーが在職中に業務信頼を著しく損なう行為をしていたことが確認された。内部調査により深刻な事態と判断し、現在は正確な被害額を調査中」と発表。該当マネージャーはすでに退職しているという。

このマネージャーは、ソン氏と10年以上にわたり共に歩んできた人物で、昨年にはその結婚式でソン氏が祝歌を披露、結婚費用も全額負担したと伝えられている。ソン氏は、自身のSNSで「信じていた人に裏切られ、心が壊れそうだった」と吐露し、YouTube活動も一時中断すると明らかにした。

ソン氏のように、信頼していたマネージャーから金銭的被害を受けた芸能人は他にも多い。

総合格闘家でタレントの秋山成勲(韓国名:チュ・ソンフン)氏は、10年来のマネージャーにより、6年間で貯めた10億ウォン以上を失ったと公表。「母に家を買ってあげようと通帳を見たら、残高が20万ウォンしかなかった」と打ち明けた。

同じ番組で共演したコヨーテのキム・ジョンミン氏も「マネージャーが出演料を自身の口座で受け取り、少しずつしか渡していなかった」と告白した。

人気グループBLACKPINKのリサ氏も、2020年に前マネージャーによる数億ウォンの詐欺被害に遭ったと報じられた。リサ氏は加害者から返済の約束を受けた後、処罰を望まない意向を示した。

俳優のチョン・ジョンミョン氏は、16年にわたり共に働いたマネージャーに両親までも騙され、多額の金銭被害を受けたと明かしている。2023年のバラエティ番組で、「芸能界引退を真剣に考えた」と語った。

また、タレントのパク・スホン氏は実兄夫婦から計62億ウォンに及ぶ会社資金と個人資産を横領されたとして訴訟中。家族との関係も断絶したことを明らかにしている。

こうした事例の相次ぐ背景には、韓国芸能界特有の“家族のような関係性”が仇となり、業務と私的信頼の境界が曖昧になる風潮があるとの指摘もある。業界関係者からは「マネージャーへの依存を減らし、専門家による財務管理や監査制度の導入が必要だ」との声が高まっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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